そして困ったことに、Android TVのインターフェースではこれらのサービスが「YouTube」とともに前面に押し出されている。Amazon Fire TVに関する記事では、Amazonのコンテンツが前面に押し出されているという不満を述べたが、少なくともAmazonのメディアサービスは普及しているという点で大きな違いがある。同じことは「Apple TV」におけるiTunes Storeにも当てはまる。しかし、どちらもAndroid TVにおけるGoogleのサービスほど「押しつけがましい」ものではない。
タイル状のインターフェースは一見すると「Xbox One」のそれとよく似ている。Android TVのインターフェースは、パワフルなNexus Player上できびきびと動作し、比較的すっきりした見た目となっており、中央の帯状の領域には4つの大きなサムネイルが表示され、その下にはアプリのアイコン群とゲームのアイコン群が並ぶようになっている。検索入力域は目立っており、現在選択されているアイテムによって背景画像が変わるという点には好感を抱いた。
中央の帯状の領域は当初、最近視聴したコンテンツや有益なコンテンツを、複数のサービスを横断して表示する素晴らしい方法のように思えたが、試用していた際にはYouTubeを含むGoogleのサービスが提供する(売り込みたい?)コンテンツのみが表示されているようだった。右の方にどんどんスクロールしていくと、「Hulu Plus」で最近視聴したコンテンツが表示されたものの、「Netflix」でどれほど番組を視聴していても、そこに表示されることはなかった。
「ウォーキング・デッド」や「サン・オブ・アナーキー」といったテレビ番組は目立つサムネイルで表示されていたが、筆者がそれらを選択した際にはGoogle Playにおけるエピソード単位の販売(1.99ドルから)かシーズンパス(9.99ドルから)しか選択できなかった。NetflixやHulu Plusの契約者であればこういったコンテンツのほとんどは無料で視聴できるのだが、Android TVではそれらがメインインターフェースや検索結果として表示されない(音声検索でもテキスト検索でも)ため、だまされているような気分になる。
つまり、ここでもApple TVと(そして特にAmazon Fire TVと)同様の不満が出てくるわけだ。一方Rokuは素晴らしいほど控えめでカスタマイズ可能なインターフェースを搭載し、さまざまなサービスを対象とするユニバーサル検索が提供されているため、ユーザーのアクセス可能な「無料番組」を選択したり、どのサービスから番組を購入するのかを簡単に決定できる。また、本記事執筆時点ではGoogle Playもサポートされていた。
Nexus Playerで最も印象深い機能は、Amazon Fire TVと同様、ユーザーの喋った内容をいつも確実に認識する音声検索機能だ。筆者はこれら2つの製品の音声検索機能を比較する簡単なテストを実施したが、テレビ番組のタイトル等の認識精度はいずれの製品でも非常に高かった。
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