システム開発において、必要なときに必要な分のリソースをネットワーク経由で確保する企業が増加している。はてなによれば、クラウド事業者がさまざまなクラウドサービスを提供する一方で、それらを効率よく管理するための統合的なツールがなく、企業のシステム担当者がオープンソースを活用して独自のツールを作成するなどの解決策しかなかった。
そしてこの状況では、担当者が異動などした場合に、ツールがメンテナンスされず管理コストが余分にかかるといった問題や、高度な技術力が要求されるためにクラウドの導入や活用のハードルとなる問題などがあった。
はてなが提供するMackerelは、この解決を目指したものだ。Mackerelではクラウドサーバ1台~数千台までを簡単に管理でき、各種運用ツールと組み合わせて使うことができる。5月にβ版をリリースしており、これはその正式版となる。同分野で先行するサービスには「NewRelic」がある。
複数サーバの管理を容易にするために「役割(Role)」という概念を持たせた。ユーザーが所有するサーバを「アプリケーションサーバ」「データベースサーバ」などの機能ごとに分類、つまり“役割”として一元管理することで、従来のように一つひとつサーバのグラフを見てまわる必要がなくなった。
料金は基本的に無料だが、より高品質なサービスを受けられる有料プラン(ホスト1台ごとに2000円)もある。有料プランでは、メトリック監視制限が10件から100件に増えたり、サーバの状態変化などを監視できるグラフの表示期間が24時間から1年に延長されたりする。
Mackerelは日本語で「鯖」を意味する。無論、鯖とサーバを掛けたサービス名だ。なお現時点では、世界展開時にもそのままMackerelという名称で展開する予定だそうだ。
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