AppleとIBMの提携、iWatchに対する強気の予測--松村太郎のAppleニュース一気読み

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 7月15日~7月22日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

アップルとIBM、エンタープライズモビリティ分野で提携
アップルとIBM、エンタープライズモビリティ分野で提携

 関東地方が梅雨明けし、暑い夏がやってきた。iPhoneにまつわるトピックは少なめながらも、非常に重要なニュースが多くなっている。

 これまでAndroid向けにリリースされてきたGoogleの位置情報モバイルゲーム「Ingress」がiPhoneでもダウンロード可能になり、週末の歩行距離が大幅に伸びた方もいるのではないだろうか。

 夏休みムード満点だが、秋に向けて新しいスマートフォンやタブレット、そしてOSのリリースを控えるAppleについて、1週間のニュースを振り返っていこう。

AppleとIBMの提携

 Appleにとっても、テクノロジ業界にとっても非常に大きなニュースがあった。それはAppleとIBMがモバイルのエンタープライズ分野で提携を発表したことだ。IBMが誇るエンタープライズアプリを、iPhone/iPad向けに開発し、2014年秋から導入。デバイスと一体で販売していく計画だ。

 IBMを介して販売されるiPhone/iPadは、あらかじめデバイスのアクティベーションや供給、管理をパッケージ化し、必要なソリューションがセットアップされる。またAppleはAppleCareをエンタープライズ向けに提供する予定だ。iOSデバイスとIBMのエンタープライズアプリを、IBMのコンサルタント10万人が企業へ売り込む、非常に強力な営業も期待できる。

 Appleのビジネスの中心は、一般的な消費者の比重が大きかった。ハードウェアを売り込み、これを魅力的にするためOSを作って発展させ、App Storeにアプリを提供する開発者を巻き込んでエコシステムを作り上げてきた。教育市場やビジネス市場を意識した展開もしてきたが、IBMとの提携は全く新しい次元で、ビジネス市場に対する大きな訴求を行えるようになるだろう。

 IBMはこれまでThinkPadなどのビジネスに強いPCブランドを持っていたが、これらはLenovoに売却している。そのために空いているハードウェアの穴をAppleが埋め、垂直的統合がなされたソリューションを販売できるようになった。ちなみにLenovoはGoogleからMotorola Mobilityを買収している。

アップルとIBM、エンタープライズモビリティ分野で提携(7/15)

次期iPhoneのアップデート

 秋に登場すると見られる次期iPhoneは、これまでより画面サイズを拡大し、4インチ後半と5インチ中盤という2つのデバイスがリリースされるとみられている。おそらく4インチクラスはiPhone 5cの後継機種として残されるのではないかと考えられ、iPhoneは3サイズ展開になるだろう。

 このうち最も大きい5.5インチのデバイスは、10月に限られた台数でリリースされるか、リリースが2015年に持ち越されるとの記事が配信されている。原因は、新たに採用されるサファイヤガラスと金属の筐体の問題だとしている。サファイヤガラスも金属の筐体も、端末が落下した際の強度を高めるための素材として選んでいるが、強度の試験がパスできていない、と伝えている。

 また新しいiPhoneと組み合わせる新OS「iOS 8」についても着々と進化を進めている。開発者向けにベータ4が公開され、新たな機能が追加されている。注目はSiri、メール、そしてカメラだ。

 Siriはこれまで、ホームボタンを長押ししなければ起動できなかったが、新しいハンズフリーの機能として「Hey, Siri」と話しかけるとSiriを起動することができるようになる。GoogleのAndroidを搭載するデバイスでは「OK Glass」「OK Google」などと話しかけて声だけで操作できるようになっていたが、Siriもこれに対応する。

 メールは、スワイプのジェスチャーで迅速に管理、新着メールの通知から直接返信、自分のメールに返信があったときに通知を受け取る機能などが追加された。またカメラは、自撮りをしなくても自分を写真に入れられるシャッタータイマーが新設されている。

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iWatchに対する強気の予測

 Appleがリリースを計画しているとみられるウェアラブルデバイスについて、米国のアナリストは、最も基本的なケースで、年間3000万台、理想的として6000万台の販売を見込んでいる。1台300ドル程度の価格が予測される「iWatch」は、iPhoneと組み合わせて利用することになる。

 こうしたスマートフォンとの組み合わせは、Googleのウェアラブルデバイス向けOS「Android Wear」を搭載する腕時計型デバイスと同じ使い方になる。LGやSamsungから既にリリースされているAndroid Wearデバイスは250ドル以下で購入できることから、Appleの値付けとして予測される300ドルは、これらよりも若干高いものとなる。

 AppleのiPhoneのブランドロイヤリティ、すなわち「現在のユーザーが次もiPhoneを購入するかどうか」については、90%のユーザーが「Yes」と答えている。2011年12月の調査では73%であったことから、iPhoneへのユーザーのロイヤリティは高まっており、iPhoneと組み合わせて利用するデバイスについても可能性が大きいことが予測できる。

「iWatch」は300ドル、年3000万台以上を販売--米アナリストが予想 (7/15)

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