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インドネシアの中間層狙う旅行予約サイト「PegiPegi」--「じゃらん」のノウハウを海外へ - (page 2)

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 またもう1つ特徴的なのが、クレジットカード決済が普及していないこと。これはPegiPegiの利用者も例外ではなく、ATMでの振込が全体のうち6割、残りの4割をクレジットカード決済とオンラインバンキング振込となっている。これはインドネシアに限らず東南アジアに広く言えることだが、そもそもクレジットカードを持っている人が少なく、またネットにクレジットカード情報をアップロードすることに不慣れで不安を感じていることが背景にある。

 グローバルスタンダードなウェブサービスの利用に慣れているユーザーが多いため、PegiPegiでは他のサイトに勝るようオンラインマーケティングに注力している。主にSEO対策。リスティング広告に出稿しているが、今では「ホテル名 エリア名」で検索すると上位3位以内に表示されるそう。広告の出稿内容は、人気のエリア、価格帯、予約状況、サイト内での行動履歴など全体を俯瞰し、優先順位を付けながら決定している。また最近では、コールセンターを充実させ、インドネシアで人気のBlackBerry Messengerアプリではチャットでカスタマーサポートを行っているという。

インドネシアならではのビジネスの苦労を克服

 日本人との国民性の違いから生じる、組織のマネジメントに関する苦労についても話しておきたい。もちろんこれがすべてのインドネシア人にあてはまるわけではないが、多くの人は直接的なぶつかり合いを好まない性格で、日本人とは親しみやすい。また親日だそうだ。他人に対して優しく、和を重んじるフレンドリーなところがあり、中途採用で入社した従業員もすぐにとけ込む。

  • リクルートの中嶋孝平氏(左)と小嶋武郎氏(右)

 この一方で、自分の意見を正面から正直に言うことが少ないという面もあるそうだ。例えば会議でなにか提案がなされた場合に、本音では反対でもその場では賛成するが、実際に実行に移す段階になって進行が遅くなり、結果的にタスクの締め切りを守れなかったりすることもあるという。

 また、当初のPegiPegiは組織としてある課題を抱えていた。マネージャ層を含めた従業員の役割分担が不明確で、個々の役割をきちんと認識できていなかったのだという。中嶋氏が現地に赴任して最初に取り組んだのは組織作りだったそうだ。各組織の役割を定義し、責任の範囲の区切りを明確化。次に組織構造を明確にし、個人の希望も踏まえた仕事内容、目標を設定し、それに対応した給与体系も再構築した。

 その結果、今では会社の目標達成だけでなく、個人としてのキャリアも重視してくれる会社と仕事にやり甲斐を感じている従業員が多いそうだ。Pegipegiは今後、インドネシアの国内旅行市場でナンバーワンを目指すという。

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