韓国2大メーカーの“日本仕様”スマホ、どこが日本向け? - (page 2)

 厳しい言い方をすれば、両モデルから感じ取れる日本向けの要素はこれだけだ。もちろん、ソフトウェアの扱いやすさやこだわりなどもあるだろう。スペック性能も考慮されているだろう。しかし、他国との明確な差別化という意味では、新たな面はこれくらいというのが率直な感想だ。

  • LGエレクトロニクスの「isai LGL22」

  • 持ちやすさとデザイン性の2つを両立する「狭額縁」デザインを採用

  • 上部

  • 底部

  • 右側面。ボディ側面に「メタルフレーム」を採用した

  • 左側面

 もともと日本の携帯市場は他国と比べてスペックの要求レベルが高い。その一例として、本来的には必要最低限の機能だけを備える「ベーシックフォン」だが、日本市場に限っていえばカメラ機能などの付加価値要素が組み込まれる。つまり“ベーシック=不得手・高齢者”と見なす傾向にある。必ずしも、必要最低限にこだわっていないわけだ。

 しかし海外では、その国々で異なるものの総じて通話、電話帳といった基本機能しか搭載されていない。そう考えれば、いかに日本の要求水準が高いのかがわかる。言葉だけがベーシックとされているだけで、その本質は“苦手な人でも扱えるオーソドックスな携帯電話”なのである。つまり、多機能携帯電話の一種であるスマートフォンであれば、当然求めるスペックは高くなる。とはいっても、これは日本国内の現象というわけではなく、グローバルモデルのスマートフォンにも総じていえることだ。

 サムスンとLGの2機種は、スペック面では他の冬モデルと比べても劣っている点は見当たらない。つまり両社が追求した日本向けというのは、カタログスペックや商材写真をみただけでは伝わりにくく、実際に触ったり使ったりすることで初めて分かるデザインの部分なのだ。ただし、ボディデザインを構成する要素は、使い勝手や運用面に直結するだけに、重要なのは間違いない。そういった意味では、日本向けデザインにこだわった両社の日本市場にかける思いというのが分かるものである。

  • GALAXY Jは、2つの異なるアプリを起動できる“マルチウィンドウ”機能を搭載する

  • GALAXY Jは、プリセットホームアプリとして、ドコモ純正「docomo LIVE UX」のほか、サムスン独自の「TouchWiz標準モード」と「TouchWizかんたんモード」を搭載

  • GALAXY Jの「TouchWizかんたんモード」は、通話などの基本アプリをシンプルに扱えるモードで、初心者向け

  • 「isai LGL22」のデザインコンセプト「ピュアな湧き水で、ゆっくりと静かに揺れ動く水面」を象徴するホームデザイン

  • isaiでは使い方に合わせてカスタマイズできる「フロントタッチボタン」を搭載

  • isaiでは2種類のアンロックパターンの設定し、共用を可能とする「ゲストモード」を採用する

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