続いて7月に子会社化した米通信事業者スプリントの業績を紹介。「国内の心配は不要とお伝えしたが、アメリカはどうなのか」(孫氏)
マイナスが続いていたスプリントの純増数は、ソフトバンク傘下になったことで反転傾向に。販売に占めるスマホ率も過去最高に。
ソフトバンク傘下後は売上げも順調に増加。
償却前の営業利益は反転の兆し。
今後はネットワークの改善やコスト削減でさらなる成長へ。
続いてコンテンツの話に。ソフトバンクはあくまでもインターネットカンパニーだと説明する孫氏。「ソフトバンクもスプリントもモバイルインターネットのためのインフラだ。その上にコンテンツをのせてトータルでエコシステムを作る」
まずは、Eコマースで世界一へ。
10月7日にYahoo!ショッピングとヤフオク!の出店料の無料化を発表。
出店料の無料化を発表して2週間でストア数が7万5000店に。ただし、あくまでも申込数のため開設は2〜3カ月後とのこと。「店舗や品物が増えればお客がきてビジネスチャンスが生まれる。そうすれば利益を出す方法はいくらでもある」(孫氏)
ヤフーの出店料無料化と同じビジネスモデルを採用している、ソフトバンク傘下の中国ECサイト「タオバオ」はすでに大きな成功を収めていると説明。
Eコマースの次はゲーム。「ゲームを制するものがスマホコンテンツを制する」と孫氏。
「100万以上のスマホアプリがあるが、その売上げの8割がゲームだ」(孫氏)
ゲーム事業の強化に向けて、子会社のガンホーとともにフィンランドのスーパーセルを買収。
スーパーセルCEOのイルッカ・パーナネン氏が登壇。「スーパーセルの目標はグローバルでナンバーワンになること。ソフトバンクはパートナーとして理想的だ」
3社のノウハウを結集してスマホゲーム世界一へ。
携帯端末の卸売り事業者である米ブライトスターの買収によって端末調達力も強化。「メリットはこれから徐々に見えてくる」(孫氏)
国内のさらなる成長と、米スプリントの純増数の反転によって、営業利益1兆円へ。
2014年度は売上高7兆円を目指す。
「ソフトバンクはあらゆる意味で言い訳なしに世界一になる」と語り、プレゼンテーションは終了。
質疑応答では、浮き沈みの激しいゲーム業界について「リスク分散のために数多くのタイトルを出すのが、かつてのやり方。それよりも1つの名作で世界中の人に感動を与える方が重要だ」(孫氏)。信用情報の誤登録の対策については「人為的なミスが原因だった。そうならないよう2重、3重のシステムを構築した」(孫氏)と説明した。
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