インスタントグラフを軸にしたサービスが受け入れられ、世界的には成長しているGoogle+だが、日本国内ではFacebookやTwitter、LINE、mixiなどのSNSに比べると存在感が薄い印象だ。一般公開した当初はアイドルグループ「AKB48」とコラボするなどして話題を集めたが、最近はあまりGoogle+という言葉を聞かなくなっている。
ただし、日本市場での展開に手を緩めているわけではないとチャオ氏は語る。グーグルでは、当初から米国、英国、日本をGoogle+における重要な市場と位置づけており、英国や日本には約半年に1度実際に訪れてパートナーと会ったり、ユーザーの動向をチェックしたりしているという。なお、チャオ氏は東京オフィスに勤務していた時期もあり、日本への思い入れは強いそうだ。
日本でのユーザーが伸び悩んでいることについては、2008年に日本語版が公開されたFacebookやTwitterは約5年かけて現在の地位を確立したのに対し、Google+は約2年という速さで世界2位のSNSに成長していると説明。「2006年ごろはmixiがトップだったがいまは違う。状況は日々変わっている」と語り、日本市場についても時間をかけて拡大していきたいと語る。
また、日本ではLINEを使ったスタンプでのコミュニケーションが人気だ。この動きについてチャオ氏は「スタンプは私からみると“スーパー絵文字”のようなもので、世界的にも人気を博しているのは喜ばしいことだ」と評価。グーグルも5月に公開した新たなハングアウトアプリで、これまで未対応だった絵文字をそろえたと語り、ビデオ通話など従来から人気の機能と合わせて提供することで、同社ならではの強みを発揮していきたいとした。
今後は、すでにコラボしているAKB48やきゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、「日本独自のカルチャーやソーシャル上で話題なっている物事を積極的にGoogle+に取り込み、そこでのつながりや関係作りをシンプルかつ良いものに育てていく」(チャオ氏)ことで、日本市場での成長を狙いたいとしている。
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