AndroidのドライブモードもWazeから直接的なメリットを得ることができる。Wazeはそのクラウドソーシングという力を、ドライバーのGPS、速度、ルートの測定によって受動的に、ドライバーに道路状況の最新情報を通知するときは能動的に発揮する。
ドライブモードが有効になっているとき、Androidのマップに統合されたWazeは、道路に関するアラートをマップ上に表示して動的にルートを変更できるだけでなく、「Google Voice Search」をWazeのような機能と結びつけて、ドライバーがドライブモードで手を使わずに情報を提供できるようにすることも可能だろう。
実用性に加えて、Wazeにはソーシャルの要素もある(不思議なことに、ゲームという側面もある)。Wazeの機能を「Google+」と統合すると、Wazeが友人の間で共通の目的地を処理する方法を利用できるかもしれない。
共通の位置情報に基づいて、特定の友人グループと交通状況の最新情報や通勤通学の詳細を共有する機能は、容易に想像できるものだ。同様に、Google+の「nearby」タブを使って、事故の報告や速度取り締まり、危険を引き起こす要素についての情報を得られたら便利だろう。何と言っても、WazeはFacebookの共有やWazeの現行サービスとの統合で既に支持を得ている。
Googleは一部の地域において、バス、列車、自転車についての強力な道順案内エンジンを持っている。Wazeのソーシャルでリアルタイムな収集エンジンは、Google社内の取り組みとうまくかみ合うだろう。
Googleはモバイルマッピングに関して、Wazeの助けがなくても、競合に(大きな)差を付けているが、Wazeの具体的でソーシャルなリアルタイムアラートをいくつか追加すれば、Google Mapsは膨大な数のAndroidファンにとってさらに欠かせない存在になるだろう。
Androidでの利用以外でも、Wazeの統合は、GoogleがAppleの歴史の浅いマッピングシステムやMicrosoftと「Nokia Here」マッピングの提携などに対して優位を維持するのに貢献するはずだ。もしほかのモバイルプラットフォームが進化して競争力を付けたら、そのときは同様の買収を再び行う好機かもしれない。「Glympse」の位置情報共有機能は、簡単に手に入るように思える。次に買収されるのはGlympseかもしれない。
Life360やBadooなど、ほかのアプリ企業もそれに続く可能性がある。
現実的に考えると、特にAndroidとGoogle全般へのWaze機能の統合には時間がかかりそうだが、われわれはその前途を楽しみにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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