ペンを使う際に便利なペン立てが装備された。ペン立て自体はボディ右側にスライドして収納している仕組みで、必要に応じて引き出せばペンを立てておける。
ペンにプラスチックの小パーツを付け、本体側面に装着することも可能だ。本来ならば本体内に収納できるのが理想だが、本体の薄さに対して快適に利用できる太さのペンの収納は難しく、この方式もやむを得ないだろう。また、ただ装着するだけでなく、ボディから取り外した際にあらかじめ設定したアプリケーションを起動できる。
ペンはデジタイザーペンとなっており、ペンを利用中は画面にペン以外のものが触れても反応せず、手のひらが画面についても誤動作をしない仕組み。ペン先は2タイプが同梱され、好みに応じて簡単に交換が可能だ。
ペンを利用するアプリも充実。ペンを併用して写真を自動的に切り取る機能を持った「Active Clip」などもプリインストール。ペンを最大限活用した利用が可能だ。
VAIO Pro 13はいわゆる“Haswell”となる第4世代インテル Core プロセッサを搭載している。そのため、省電力化が従来よりも進んでバッテリの駆動時間が延び、さらに持ち運びに適したPCとなった。
実際に試用したVAIO Duo 13は、CPUにCore i5-4200U、4Gバイトメモリ、128GバイトのSSDを搭載。Windows 8のWindows エクスペリエンス インデックスは5.7(試作機)という結果で、使用中、パフォーマンス不足を感じることもなかった。
従来モデルから簡略化された点はインターフェースの減少だ。VAIO Duo 11は薄型ボディの中にもなんとか有線LANやアナログRGB出力を組み込んだ機種であったが、VAIO Duo 13はあっさりと削除している。実際、使う機会が少なくなったインターフェースなので、人によっては不便を感じることはないだろう。
逆に新たに対応した通信インターフェースのひとつとして、CTOモデル限定ではあるが、auのLTE通信モジュールを内蔵することもできる。今回は試すことはできなかったが、VAIO Duo 13を単体で持ち出しても通信ができるようになる。
VAIO Duo 13を試用してみたが、従来のVAIO Duo 11のコンセプトはそのままに、画面の大型化や形状の改良を施した機種といえる。Exmor RS CMOS センサの背面カメラやソニーならではの高い色再現性をもった「トリルミナス ディスプレイ for mobile」など、まさにソニーの技術を結集させた製品だろう。
全体的な改良が進んだだけに、画面の角度が変更できないことや少々慣れを要するキーボードなど、VAIO Duo 11と同様に気になった点はある。
しかし、実際にVAIO Duoシリーズの想定される利用シーンは映像コンテンツの視聴、ペンによる映像の編集などが主になることが予想され、キーボードや画面角度よりもタブレット状態でリラックスして視聴するといったことを重視したと想像する。文字入力が必要になった際、画面上のタッチパネルよりも打ちやすいキーボードを搭載したと考えたほうがよいだろう。
VAIO Duo 13はペンも使え、画面も精細かつ美しい発色だ。さらにLTEも内蔵できる。VAIO Duo 11からさらに進化s、より画面が大きくなったVAIO Duo 13は非常に魅力的な機種となるだろう。
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