タッチパネル非搭載のWindows 8ノートをペンでタッチ操作可能に--「Touch8」レビュー - (page 2)

 設定が終われば、あとはデジタルペンを使って「ドラッグ」や「スライド」、「クリック」といった操作が可能。つまり、タッチパネルを搭載していないノートパソコンが、あたかもタッチパネル搭載モデルのように操作できるというわけだ。ちなみに、位置検出を「赤外線」および「超音波」を利用して行うため、専用のデジタルペンは必須。指を使ったタッチ操作には対応していないので注意しよう。

  • 給電用のUSBポート

  • 赤外線の受光部

  • 「磁気接着板」に装着するための磁石がある

  • ディスプレイ縁に取り付ける「磁気接着板」

  • ディスプレイ縁(左側中央部)に、磁気接着板を貼り付けたところ。機種によっては中央部に貼り付けられない場合があるが、なるべく中央に貼り付けたい

  • ベースユニットを取り付けたところ。磁石で固定するため、取り付け、取り外しは簡単

  • デジタルペンの毛先は柔らかい

 実は、本製品を利用するにあたり、一つの心配があった。“タッチ”という機能的という意味ではなく、タッチパネルと非タッチパネルでは構造的に違いがあるからだ。

 それはつまり、ディスプレイ部の強度の問題だ。タッチパネルの場合、ある程度圧がかかることを想定しているため、非タッチパネルと比べ、そもそもの材質やコーティングが異なる。そこに、アドオンする形で圧のかかるペン操作を持ち込むわけなので、ディスプレイ部のキズなどが気になった。

 実際には、想定以上に感度が良いため、無理に押し込むような操作も必要なく、スライド操作も反応が軽い。そもそも、毛先が絵筆のようになっているため、相当強く擦らない限りディスプレイ部にキズをつけることはなさそうだ。

  • 実際に使ってみた。感度は良好。一度キャリブレーションをしておけば、ベースユニット位置を変えない限り調整の必要はない。着脱も簡単なので、タッチ操作を行いたい時に装着、必要ない時は取り外すといった使い方が可能だ

 Windows 8というOSは、スタート画面である「タイル」から、さまざまなソフト、機能を呼び出す新しいユーザーインタフェースを採用している。“タイル”の名の通り、各機能、ソフトは四角いインタフェースで構成され、いかにもタッチパネル(タブレット端末)向けにデザインされているだろうことがわかる。極論を言えば、キーボードやマウスといった従来のデバイスに加え、“タッチ要素”をいかに取り込んでいくかが、Windows 8を使いこなす上で重要なポイントともいえそうだ。

 タッチパネルを採用する外部ディスプレイを利用するか、それともPCを新しくするか。本製品はそういった状況において、選択の幅を広げる意味でとても有意義なものだ。非タッチパネル搭載ノートPCにWindows 8をインストールし、タッチパネルは本当に必要かどうか悩んでいるのなら、ぜひ導入を考えたい製品である。

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