簡単操作はそのままに欲しかった機能が追加された新「おもいでばこ」 - (page 3)

新機能、無線LANやプリンタに対応

 新モデルでは、無線LANにも対応している。無線LANを使う場合は前面のUSBポートに付属の無線LANアダプタを接続する。アダプタは極小タイプで、装着してもほんの少しでっぱりがある程度となる。

 バッファローの製品のため、同社の無線LAN機器で採用している自動設定機能の「AOSS」や標準規格のWPSによる自動設定ができる。無線LANの長い暗号キーはリモコンの操作ボタンから入力するしかないが、自動設定ならこの手間がなくなるのでぜひ活用したい。

 また、おもいでばこから直接プリンタで写真を印刷できる機能が搭載された。対応プリンタはエプソンの「Epson iPrint」採用機種となる。

 今回はプリンタを用意できなかったので機能を試すことはできなかったが、操作はおもいでばこらしく簡単に活用できる。おもいでばこを買ったら、次のプリンタ買い替え時は対応機種を選ぶというもの良いだろう。

  • 無線LANを使う場合は付属の無線LANアダプタを装着する。ちなみに右上の「Wi-Fi」はシールだ

  • 無線LAN設定画面

  • 無線LANの暗号化キーもAOSSやWPSといった自動設定を使えば簡単だ

カレンダー、タイムライン機能で気楽に写真を閲覧

 新機能を中心にお伝えしてきたが、おもいでばこの操作は基本的にシンプルかつ軽快。写真を時系列に分類することで、簡単に見ることができる。アルバム機能もあり、入っている写真をアルバム別に分類することも可能。機能的には記念日を設定して自動的にアルバムに追加する機能もあるが、簡単に設定できることに変わりはない。

 便利なのが同一ファイル名の写真があっても問題なく取り込み、分類できること。同じメーカー間でカメラを買い換えたり、リセットや番号の一巡でファイル名が同じになっても問題はない。また、同じSDカードに写真を撮りためている場合でも、新しく撮った写真だけを自動で取り込み、きちんと時系列に分類してくれる。

 これらの操作は、特に説明もいらないくらいシンプル。逆に言えば物足りなく感じることもあるかもしれないが、いちいち操作を覚える手間をかけるくらいなら、このくらいでも問題ないだろう。

 また、シンプルなおもいでばこに写真の編集機能は搭載されていないが、唯一、データを修正できるのは撮影日時。うっかりカメラの日付設定を間違えていた場合や、海外旅行で日付がずれてしまった場合に修正できる。撮影日時のデータがおもいでばこの整理機能の中心となるデータなので、これはうれしい機能だ。

  • 写真はアルバムで分けなければ基本は時系列で表示させる方式

  • 月ごとに分けて表示できる

  • 写真を表示する

  • 唯一の編集機能、日付修正機能。デジタルカメラの時計がズレていても大丈夫だ

  • 取り込み中はこの画面が出る

家族が手軽に写真を閲覧できるベストソリューション

 おもいでばこが新モデルになっても、PCやデジタルカメラにあまり詳しくない家族が、手軽に写真を閲覧できる機械という点に全く変わりはない。従来機種で不便と思っていた点やネットワーク機能を生かした機能が欲しいと思っていたことだけがうまく解決されているという印象だ。

 デジタルカメラの撮影が趣味だが、家族が面倒くさがって写真を見てくれないといった悩みがあるような場合、離れた場所の両親に子どもの写真を見せるといった場合には、まさにピッタリでおすすめではないだろうか。

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