不安解消と品質向上を並行して進める--DeNAのスマートフォンアプリ「comm」 - (page 2)

岩本有平 (編集部)2012年11月01日 11時30分

 実名は本当の知り合いを探すための仕組みです。実体は追いついていませんが、運用も含めて実名にはこだわりたいと思っています。ですが、共通の友達の顔写真を表示するのか、はたまた友人を検索する際、文字入力中の途中でサジェスト機能で友人候補の別人まで表示するのかなど、表示を制御するポイントはあると思っています。

 ただし、仮に実名ではないユーザーがいてもそれはお客さまです。我々の考えをしっかり伝えながら作っていきたいと考えています。

――ユーザーの属性について教えて下さい。

 20台前半より下が多くなっています。特にプロモーションはかけていませんが、App Store上で無料通話のカテゴリを見ている方が多かったと考えています。

――ウェブサイトですが、写真のイメージがLINEのサイト(スマートフォンを持つ女性の画像)に、スクロールの仕方がNagisaの「Balloon」のサイト(編集部注:スクロールにあわせて背景画像が動く)と、競合サービスのサイトに似ている気がします。

 良い点に関しては広くあまねくサービスを参考しています。

――204の国と地域でサービスを提供するとのことですが、海外の反応や今後の戦略を教えて下さい。

 反応についてはまだまだ見えていませんが、アジア圏のユーザーの感度が高いようです。ただ、現地に最適化できていないので、品質や無料通話が刺さるかどうかというところです。年明けにもプロモーション施策を考えていきます。

――今後の展開について教えて下さい。

 まず何よりも評価されるものを作るのが最優先です。それができたと思うまでは、有料オプションの提供や、自社サービスとの連携なども後回しだと思っています。単体の収益化はまったく意識していません。

 将来的にはMobageとの連携も検討していきます。とはいえ先ほども申し上げたとおりMobageとcommではユーザーの人格は違います。直接的な連携というよりは、ゲームを通してのコミュニケーションなどがあるのだと思います。

 我々はコミュニケーションのインフラを作りたいと思っています。連絡を取りたいと思う人がいれば、まずcommで連絡を取れるという状況を作りたい。それを達成するために、まずは多くのユーザーに利用して頂きたいと思っています。

 また、不安の解消とサービスの品質向上を同時に進めていくので、開発チームはさらに追加していく予定です。すでに改善ポイントは見えているので、まだまだサービスを良くできると思っています。今はご迷惑お掛けしている点があるのですが、スマートフォンユーザー全員に使って欲しいと考えています。

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