グーグル、「Android 4.2」を発表--「Miracast」のサポートなどを追加

Jaymar Cabebe (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年10月30日 10時59分

 米国時間10月29日にニューヨークで開催予定だったGoogleの重要なプレスイベントは中止された かもしれないが、同社はそれでもブログ投稿をとおして、さまざまな発表を行うことに決めた。その1つが「Android 4.2」のリリースだ。Android 4.2は「Jelly Bean」のアップデートバージョンで、新シリーズの「Nexus」デバイス群にプレインストールされている。

 「Swype」ファンの人は、指を滑らせるジェスチャーによって文字を入力できるキーボードがAndroid 4.2に搭載されることを嬉しく思うだろう。そのほかにも、Android 4.2は一般的な単語の組み合わせに基づいて予測入力候補を提示し、「よりスマート」な文字入力を実現する機能を備える。このニュースは、大幅に強化された入力インターフェースを手に入れるユーザーにとって間違いなく朗報だが、指を滑らせるジェスチャーと予測入力候補をサポートする独自キーボードを先頃発表したばかりのSwiftKeyのような企業にとっては、悪影響を及ぼす可能性がある。

 さらに、4.2には「Photo Sphere」と呼ばれる360度のパノラマ写真撮影機能も搭載されている。パノラマ写真を撮影できるサードパーティー製アプリはかなり前から「Google Play」で公開されていたが、Googleの標準のパノラマモードをアップデートしたこのバージョンは、垂直方向と水平方向を含むあらゆる方向の写真を結合できる機能を備えているという点でユニークである。

 そのほかにも、タブレットユーザーにはちょっとした付加機能が提供される。なぜなら、タブレットに最適化されたAndroid 4.2バージョンは複数のユーザーのサポートを追加するからだ。ユーザーは自分用のホーム画面や背景、ウィジェット、アプリなどを利用できる。そして、アカウントの切り替えはロック画面から簡単に実行することが可能だ。

 おそらく、4.2に搭載された機能の中で最も魅力的なのは「Miracast」のサポートだろう。Miracastは、ユーザーがワイヤレスネットワークを経由することなく、動画と画像の両方をモバイルデバイスからテレビセットに直接ワイヤレス送信できるようにする、「AirPlay」に似たプロトコルである。非営利の業界団体であるWi-Fi Allianceが開発したMiracastは、とてつもない可能性を秘めている。なぜなら、MiracastはLGとサムスンの双方から支持を得ており、両社は厳選したデバイスに同テクノロジを既に組み込んでいるからだ。

 最後に、Android 4.2は最新バージョンの「Google Now」も搭載しており、最新バージョンでは急速に拡大するコレクションにいくつかの便利な「カード」が追加された。同サービスは、ユーザーが尋ねなくても、航空便情報やレストラン予約、ホテルの予約確認、輸送に関する詳細情報を自動的にユーザーに通知できるようになった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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