大きく遅延したものの、ニューヨークのトライベッカ地域で予定されている、ちょっと不思議な60階建てのマンションが実現に向けてスタートするかもしれない。このマンションは居住ユニットを積み重ねて造られる予定で、そのデザインから「ジェンガビルディング」との愛称で呼ばれている。「ジェンガ」とは、1980年代に生まれた木製ブロックによるゲームの名称だ。
Tribeca Citizenによると、スイスの建築設計事務所Herzog & De Meuronが考案した「56 Leonard Street」プロジェクトは、2016年春までに竣工する見込みだという。
10戸のペントハウスを含む145戸のマンションは個別の「ピクセル」として考えられ、フロア単位でグループ化されている。
これらは、スタック型のビルの中でも特にモントリオールのHabitat 67や東京の中銀カプセルタワービルを彷彿とさせる。
建築家はこれについて以下のように説明している。「空中のこれらの部屋は集められて、まとまりのある積み重ねとなり、また垂直型の地域社会となる。同程度の隣人関係とプライバシーが特徴的に混ざり合う、ニューヨークの独特な地域性にやや近いものとなっている」
プロジェクトのウェブサイトには、何もないところからビルが「建設」される様子を表現した極めてクールなアニメーションが掲載されている。
低層階には複数の小売店が入居するほか、シカゴの鉄製彫刻「Cloud Gate」で知られるAnish Kapoor氏による球状の彫刻が設置される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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