デザイン変更したApp Store、目的のアプリを見つける方法--SEOツール開発者に聞く - (page 2)

検索を活用して、アプリを発見するApp Storeへ

 ランキング以外の方法でいかにアプリを発見するか。そこで注目されているのが検索だ。検索と言えば、ウェブで情報を発見する際に使われ当たり前になった方法だが、App Storeにも検索結果が重視される局面になってきている。

 しかし検索画面にもデザイン変更の波が押し寄せている。検索結果のリストには、画面1つにカード型のデザインでアプリ1つが紹介され、ヨコにめくりながらアプリをブラウズする仕組みになってしまった。これも検索結果を長くブラウズするには不便な変更となってしまっている。

 柴田氏の提供するサービスSearchManでは、開発者に向けて、検索されやすいキーワードや、競合とのキーワード分析を提供しているが、こうしたサービスはシリコンバレーでは1社だけでなく、App Storeと検索による対策はすでに大きな流れになっているという。

 そしてデザインの変更から、1つの主要キーワードに対する対策よりは、そのアプリを的確に表す複数のキーワード群で対策をした方がよい、というトレンドができている。キーワード群の競合を見つけたり、検索上ニッチなキーワードを発見していくことで、よりユーザーに見つけてもらいやすくなっていくのだ。こうしたApp Store内でのキーワードとの対話と対策の場を、SearchManは提供してくれる。

 開発者が検索されやすいよう対策を講じている中で、ユーザーはどのようにしてアプリを発見すれば良いのだろうか。SearchManを運営する中で柴田氏が指摘するアプリ検索のコツは、ウェブ検索を普段どのようにやっているかを参考にすべきと話す。

「map」「tokyo」と複数ワードで検索することでより的確なアプリが探せるようになっていくという
「map」「tokyo」と複数ワードで検索することでより的確なアプリが探せるようになっていくという

「普段ウェブを検索するとき、Googleの検索窓に1語だけでなく、2語、3語と入力して検索することで、より的確な、自分の欲しい情報にたどり着きやすくなります。あるいはGoogleの場合は2語目、3語目をおすすめしてくれますよね。App Storeでも、1語だけで検索するのではなく、2語、3語で検索をすることによって、より的確なアプリがあればリストに出てくるようになっていくはずです」(柴田氏)

 カテゴリから検索へのApp Storeのシフトは、ヤフーのディレクトリ型からGoogleの検索型へ、ウェブポータルがシフトしたのと同じ、ととらえている。GoogleほどApp Storeの検索エンジンが洗練されていないかもしれないが、今後良くなっていくだろう。

 ランキングで傾向を見ることも楽しいが、より自分が欲しいアプリをイメージできれば、早道になるはずだ。そして開発者にとっては、世界中で、そのアプリが解決する問題を抱えているユーザーに見つけてもらうための「言葉選び」も、アプリ開発の重要な一部になってくることを意味している。

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