スマートフォンのカメラで撮影し、書いた内容を取り込むことができるノートやペンが近頃増えており、文具コーナーを賑わせている。そうした中でも、他のノートやペンと一線を画す機能を備えているのが「KYBER」だ。
KYBERの大きな特徴は、ノートに書いたり、ペンで囲んだりした内容を、写真のまま保存するだけでなく、その内容を全てデジタルのテキストに変換してくれる、すなわちOCR機能を備えている点にある。しかもKYBERのOCRは、機械で自動的に文字に変換するのではなく、人が直接アナログの文字を読んで、デジタルの文字に変換する「人力OCR」というべきもの。変換に時間はかかるものの、その分文字変換の精度が非常に高いのだ。
仕組みは次の通りだ。まずは、専用のノートなどにペンで書いた文字を、専用のアプリを使って撮影する。するとその内容を、歪みなどを補正してスマートフォンの画面ぴったりに収まる形に変換し、さらにデジタル化するためクラウドにアップロードされる。後はノートに書かれた文字を、クラウド側でオペレーターが手作業でテキストに変換。数分程度で変換が終わり、書いた内容がデジタル化されて戻ってくるのである。
変換したテキストは通常のテキストなので、コピーして貼り付けたり、「共有」メニューから他のアプリで共有したりすることも自由自在。読みにくい文字は誤変換される場合があるほか、2行にまたがった文字や、文字ではないもの(絵文字やイラストなど)は正しく変換されないが、紙に書いた文字を、簡単な操作で正確にデジタルデータに変換できるのは非常に便利だ。
もっとも、人力という仕組みを採用していることから、KYBERを利用するには料金の支払いが必要になる。具体的には専用のノートやペンを購入することにより、KYBERでデジタル化する権利を購入する形になるのだ。そのため専用のノートの料金なども、他のスマートフォン用ノートより若干高めとなっている。
しかしながら、手書き文字をテキストに変換する上で、これだけの正確性を実現できるアプリは他に存在しないだろう。紙で書いた文字を、面倒な手間をかけることなく直接テキストにしたいと思ったら、KYBERが大いに役立つはずだ。
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