マイノリティ企業の成功--アメリカン・ドリームを再び求めて - (page 5)

エグゼクティブブックサマリー2012年08月23日 10時00分

MBEの支援能力を高める4つの分野

  • 擁護―社会政策に影響を与え、企業のためにビジネスケースを作成する
  • 認可―資格要件を満たしたMBEのビジネスを始める準備の整った状態を確認し、認可する
  • 能力開発―MBEに所属している人が教育、メンタリング、および資金面において支援が得られるよう援助する
  • 仲介―従来のまったく役に立たない「オポチュニティ・フェア」(企業同士、あるいは企業と学生の交流を目的としたフェア本文中のポイントについて)よりも意味のある形で売り手と買い手を結び付ける
  •  MBEの支援組織は、70年代の公民権運動の後、具体的に体系化されたものはなく今日に至っているのが現実です。これをファンデーションとして具現化するにはこの4つのソースを確立することから始まるのではないかと思います。

     

    マイノリティ企業の成功には、リーダーシップと方向性が必要である

     MBEが成功出来る環境を作ることは、未来のアメリカの経済成長の基盤になります。マイノリティの人口は増加すると予想されていることから、アメリカはMBEを経済の隅に追いやることなど出来ません。MBEが成功することで、課税ベースが増え、マイノリティの労働者が増え、退職する時期に来ているベビーブーム世代と交代し、重要な供給チェーンの中心となり、アメリカが競争力を取り戻す大きな可能性をもたらしてくれます。

     MBEが成功できるよう新しいパラダイムを生み出すには、政府は成長産業に力を注ぎ、大量の仕事を生み出すMBEを後押しし、潜在能力の高いMBEに資金援助し、MBEを支援する国の取り組みを促進するべきです。また、供給チェーンの管理においては、社会は、「サプライヤー多様性プログラム」に責任を負わせ、多様性のある企業の負担にならないマルチカテゴリーの統一認定を要求し、調和とリーダーシップと協調を促進するべきです。

     実質的な変化が起こらない限り、状況は悪化するでしょう。大きな変化をもたらすことが出来るのは、強力なリーダーシップと国家産業戦略です。

    著者レオナード・グリーンハル、ジェイムズ・H・ロウリー(共著)紹介 
    レオナード・グリーンハルは、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのマイノリティおよび女性によるビジネスのためのプログラムのディレクターを務めています。ジェイムズ・H・ロウリーは、ボストン・コンサルティング・グループの元上級副社長であり、現在は相談役を務めています。

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