adingoは7月23日、ディスプレイ広告の枠を活用したCRMサービス「cosmi Relationship Suite」の提供を開始した。
cosmi Relationship Suiteは、ライフタイムバリュー向上施策の一環として、ユーザーの行動履歴を分析し、再購入や購入単価上昇を促す広告を配信するというもの。当初はEC事業者向けに限定してサービスを提供する。
EC事業者が持つ顧客の購買データや閲覧データ、会員データなどをadingoのオーディエンスデータプラットフォーム「cosmi」に取り込んだ上で、ユーザー動向や消費サイクルに応じてサプライサイドプラットフォーム(SSP)「Fluct」などでディスプレイ広告を配信し、既存会員のロイヤリティ向上を狙う。
「SSPを提供していて、ECサイトをクライアントとして取り入れられていなかった。彼らにどう我々のソリューションを取り入れてもらえるか考えていた。手段としてはディスプレイ広告と変わらないが、見込み客への認知やターゲット顧客の獲得ではなく、既存顧客の優良化に軸を置いている」(adingo代表取締役の古谷和幸氏)
cosmi Relationship Suiteを利用すれば、ECサイトの購買ユーザーに対して一定期間広告配信をとどめておき、一定期間が過ぎたタイミングでSSPを通じて各種サイトの広告枠で再購入を促す広告を配信したり、一般会員向けにはプレミアム会員になる条件の広告を配信し、プレミアム会員向けにはプレミアム会員の継続を呼びかける広告を配信するといったことができる。
サービスは、ECサイトごとにカスタマイズして提供する。導入までの調査やデータ収集から広告配信まで約1カ月。料金はシステムの条件により変わるが、開発費に加えて、広告配信のボリュームに応じて課金する形になるという。
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