「Unshorten.It!」は、短縮URLの安全性を判定してくれるサービスだ。サイト上で短縮URLを復元した上で、外部サイトの格付けと照らし合わせて安全性を評価してくれるので、悪意を持った短縮URLによる被害を防ぐことができる。
使い方は簡単で、トップページにあるフォームに短縮URLを入力し、「Unshorten.It!」のボタンをクリックするだけ。解析が行われたのち、元のURLとそのタイトル、Description、スクリーンショットが表示される。これに加え、ウェブサイトの格付けツールとして有名なWeb of Trust(WOT)により診断されたサイトの安全性が表示されるので、自分で直接アクセスしなくともサイトの概要と安全性が把握できるというわけだ。
診断完了後、問題ないと判断してそのままアクセスするのであれば、結果表示ページの下段にある「Proceed to...」のボタンをクリックして目的のサイトにジャンプできる。また、ChromeとFirefox向けに用意されている機能拡張を使えば、該当のURLの上で右クリックし「Unshorten this link...」を選択するだけですばやくチェックできるので、毎回サイトを表示してURLをコピペする手間すら不要になる。むしろ使い方の本命はこちらということになるだろう。
試した限りで気になったのは、画面右側に表示されるはずのスクリーンショットがほとんど表示されないこと。初訪問のページでは生成に時間がかかるようなのだが、それならいっそ不要という気がしなくはない。また安全性表示に用いられているWOTは基本的にユーザーコミュニティベースの格付けなので、リンク先をリアルタイムでスキャンするような厳格さはない。過去に報告されていない未知のページだった場合はすり抜けてしまう可能性があることは、知っておいたほうがよいだろう。
とはいえ、実際にアクセスせずにサイトの安全性を確認できるという点において、有用なサービスであることに変わりはない。TwitterやFacebookで流れてくる短縮URLを普段から何の疑いもなくクリックしている人は、最低限のセキュリティとして、本サービスを利用してみてはいかがだろうか。
WOTによる格付けは「Excellent」のほか、「Unsatisfactory」「Poor」と表示される場合もある。赤や黄色の配色が多ければ危険と考えておけばよいだろう
ページ下段にある「Proceed to...」のボタンをクリックすれば目的のページに移動できる。Refererを隠したい場合にも便利だろう
Chrome機能拡張を使えば、コンテクストメニューから直接本サービスの機能を利用できる。以前紹介した 「Untiny」は、サイト自体をすばやく呼び出すための機能拡張はあっても右クリックから直接呼び出すことはできなかったので、本サービスのほうが利便性は高そうだ
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