シャープが夏モデル新製品に共通するキーワードとして掲げているのが「Feel Logic」だ。河内氏によれば「あらゆる知識と技術を結集し、スマートフォンを人の感性に近づけるための心遣いを追求していこうというコンセプト」だという。
Feel Logicの中核を担うのが、シャープが米国のデザイン会社frogと共同開発した独自UI「Feel UX」。アプリをランチャー形式で一覧表示するアプリケーションシート、アプリウィジェットを配置するウィジェットシート、アプリやショートカットを自由に配置できるショートカットシートによって構成されており、初心者でも直感的に操作できる。
その他、消費電力を抑える「エコ技」や、日本語にこだわった文字入力機能「文辞技」、画面の指への追従性となめらかなスクロールを実現する「ダイレクトトラッキング技術」など、シャープ独自の機能も搭載した。
シャープではスマートフォンを核とした機器連携も積極的に展開。スマートフォンの画像をテレビに転送できる「スマートファミリンク」や、放送中の番組に関するツイートから盛り上がり度が確認できる「おしえてリモコン」、外出先から家の中の様子を静止画で観察できる「COCOROBO」などのサービスを提供している。
同日には、NTTレゾナントのクラウド型健康管理サービス「gooからだログ」において、コンティニュア規格対応の体組成計が、シャープ製スマートフォンと連携する新サービスも発表された。体組成計や血圧計で測定した体重、体脂肪、筋肉量、血圧などの健康データを、PCやスマートフォンを介して自動収集し、クラウドベースで管理できるサービスとなる。
河内氏は、これらの機能を紹介し「Feel Logicを次のシーズンに向けてさらに進化させる。グローバルにもこの思想を受け継いで展開したい」と展望を語る。
またシャープは、2011年度の国内携帯電話出荷台数シェアで、富士通、アップルに次ぐ3位だった。これについては「残念ながら3位になってしまった。顧客がフィーチャーフォンからスマートフォンへ乗り換える際にいろいろな変化があったと思う。我々はそういったところに対して、あらゆる手を打ってきたが、少しそのあたりが不足していた点もある」とコメント。
今後は、きめ細かなユーザーニーズに対応し、より日本人に適した、いわゆる“ジャパニーズフィット”の端末を投入していくほか、グローバル市場も見据えた国際水準の端末を用意することで、早期のシェア拡大を図りたいとした。
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