Y Combinatorがアクセラレーターの分野でトップにあることを疑う人はいない。1998年にViawebをYahooに売却したGraham氏は、2005年にY Combinatorを設立し、少額の投資と、新興企業に対する助言を行っている。
「われわれはスタートすると止まることができなかった。今はそれに乗っていかなければならない」(Graham氏)
現在、Y Combinatorを「卒業」した企業にはDropboxやAirBnbなどがあり、Y Combinatorは全体の申し込みの約3%を受け入れている。同社は1年に2つのプログラムを運営しており、この冬のクラスには384の企業がいる。勢いが止まる気配はない。
Y Combinatorに認められると、投資金が手に入る。Y Combinatorからの約2万ドルのほかに、別の3つの投資グループ(Ron Conway氏のSV Angel、Andreessen Horowitz、Yuri Milner)からそれぞれ5万ドルが投資される。つまり、新興企業は17万ドルを手にした状態でスタートすることになる。
では、Y Combinatorはビジネスとして成功しているのだろうか。
Graham氏は、Y Combinatorが2010年から黒字であると述べる一方で、大きな見返りは後にやってくるはずだとも述べる。
「われわれは、書類の上では金持ちだ。われわれは、AirBnbやDropboxのかなりの部分を所有しているが、成功にはほど遠いものもたくさん抱えている。つまり、われわれは金持ちになるか、だまされるかのどちらかであるのは確かだ」(Graham氏)
Graham氏は皮肉をこめてそう述べる。Graham氏とY Combinatorは非常にうまくやっている。それはTechStarsも、一握りのほかのアクセラレータープログラムもおそらく同じだろう。
「会社が多すぎるということではない。しかし、こうしたアクセラレーターのうちの多くは失敗するだろう」(Graham氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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