同日開催された発表会に向けて来日したWildfire Interactive ビジネス開発統括のVikas Jain氏は、昨今のソーシャルメディアマーケティングで求められる施策について語った。
「2011年初頭、マーケターが聞いてきたのは『どれくらいのファンを獲得できるのか? どれくらいの期間がかかるのか?』ということだけだった。しかしソーシャルメディアマーケティングそのものが変化している」こう語るJain氏だが、今後はいかに獲得したファンを囲い込むか? そして囲い込んだファンがいかに顧客へと変わり、収益に寄与するか?という点を検討すべきだと語る。
また、ソーシャルメディアを独立したメディアと考えるのではなく、ほかのメディアでの広告展開と一体化し、統一したメッセージを出すべきだという。
顧客へのサポートも重要だと同氏は説明する。現状、ファンからソーシャルメディア上の企業ページなどに投稿されたコメントの95%は返事がないまま放置されている。ファンの声を聞き、分析するだけでなく、ファンに手を差し伸べるようなアクションが必要だという。一方通行ではなく、双方向でのコミュニケーションも重要だ。
とは言え、何でも情報を配信すればいいという訳ではない。企業が「聞いて欲しい」と思う情報がファンに取って必要とは限らない。「ディールやプロモーションだけでなく、ブランドがファンの人生をどう良くしてくれるかを考えるべき。ソーシャルメディアでは、すべての消費者が『VIP』と感じさせられるメディア。消費者はVIPだと感じれば感じるほど、ブランドについて人に話したくなる」(Jain氏)
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