11月1日にサムライインキュベートがオープンした「Samurai Startup Island(SSI)」は、りんかい線天王洲アイル駅から徒歩数分のビルのワンフロア、555平方メートル(約168.2坪)をすべて使った日本最大級のコワーキングスペースだ。
サムライインキュベートから出資を受けている、もしくはこれから受ける予定のスタートアップなど、現時点で20社ほどが入居済みだ。入居者には、固定のデスクと郵便受けが用意されているほか、フリースペースの利用も可能である。固定席が90席、フリーアドレス席が50席の合計140席を用意。スペースは24時間365日の利用が可能だ。内装はツリーハウス職人として有名な四方谷毅氏が手がけた。
入居の条件は「シードマネーを獲得しているスタートアップ」であること。「スタートアップやベンチャーに特化した場所。世界を目指す日本企業のためのコワーキングスペースとして、これから新しいコラボレーションを生み出していく」--サムライインキュベート代表取締役CEOの榊原健太郎氏はこう語る。
スタートアップ向けのイベントやセミナー、勉強会などを毎週開催し、参加者同士の情報共有やコミュニケーションを促進していく。それと同時に、オープンなイベントによって外部からの参加者との交流も図っている。また、グローバルに展開していくために必要な英語力強化などのために、英語でのプレゼンテーション勉強会なども行う。
また、起業家以外にも、行政書士や税理士、弁護士といったスペシャリストにもスペースを提供。起業家育成と同時に、士業関係者やあらゆるステークホルダーと連携して世界を目指していく体制を整える。
今後は、都内や海外のコワーキングスペースなどとも提携。国内外の起業家や投資家とのつながりを作っていくほか、共同でイベントの開催などを通じて、世界進出の架け橋としての場所を担っていくという。
天王洲アイルというと、都心からは少し遠く感じるが、渋谷から電車で15分弱と立地もよい。またスペースも広く、落ち着いた空間の中で作業ができるのがポイントだ。
榊原氏は今後について、「天王洲全体をスタートアップのための空間にしていく。天王洲の各所に無線LANを設置し、飲食店などとも連携することで、天王洲全体を“スタートアップ特区”にするよう展開していきたい」と語る。SSI単独ではなく、地域全体を巻き込んだ大きな動きに発展させていくのだという。
毎週水曜日には、スペースの説明会を開催し、1日体験入居なども用意されている。まずは一度足を運んでみるといいかもしれない。
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