IBMのBloom氏は、次のように言う。「われわれが成長し成熟するのとともに、テクノロジも同じ道をたどる。PCが死んでしまったのかどうかは私には分からない。しかし、ほかのテクノロジの成長と同じようには成長していないことは確かだ」(Bloom氏)
昨今、テクノロジの成長の多くはモバイルデバイスによってもたらされている。スマートフォンやタブレットはすでに初代の5150よりはるかに強力であり、電子メールやウェブ閲覧、さらには文書の作成および編集といったタスクなど、かつてはPCの領域だった機能も備えるようになっている。
IBMは次にパラダイムを大きく変えるものの1つとして、さらに小さなコンピューティングデバイスであるセンサに注力している。家庭にあるさまざまな機器や人々が着用するデバイスから大都市の信号機に至るまで、センサはあらゆるところで使用されるようになっている。それらのセンサはデータをすべて収集し、その情報をコンピュータシステムに送信している。その後、コンピュータシステムはそれを分析し、決定を下す。データの収集と分析を得意とするIBMは、同テクノロジを標準化して、よりなじみ深く便利なものにする作業に取り組んでいる。
とはいえ、こうしたほかのさまざまなコンピューティング形態が出現する中、5150によって活気づけられたPC業界は、初期の成長率に戻ることはないとはいえ、今後も動き続ける。ソニーの新しい薄さ3分の2インチ(約1.67cm)の「Zシリーズ」ノートPCなど、どんどん薄くなるノートPCも発売され続けている。自動的にインターネットに接続し、ローカルストレージを必要としないGoogleの「Chromebook」は、パーソナルコンピューティングの概念を変えるものだ。
すべては、1981年8月12日のウォルドルフアストリアホテルで始まった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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