WHO、携帯電話の発がん性リスクを警告

Marguerite Reardon (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉2011年06月01日 11時53分
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UPDATE 世界保健機関(WHO)によると、携帯電話から放射される電磁波ががんを引き起こす可能性があるという。

 WHOの専門組織である国際がん研究機関(IARC)は、米国時間5月31日に公開したレポートで、鉛、ガソリンエンジンの排気、クロロホルムと同じカテゴリーの中に、携帯電話の使用を今回加えたと述べた。正式には、携帯電話の電磁波は「発がんの危険がある」と分類されている。

 これまで、WHOのIARCは、携帯電話の使用による健康への悪影響はないと述べてきた。ロビー団体の米セルラー通信工業会(CTIA)を含むワイヤレス業界、米連邦通信委員会(FCC)、米食品医薬品局(FDA)も、長年にわたり携帯電話は安全だと主張してきた。

 米国のワイヤレス業界団体であるCTIAは、今回の発表を受けてすぐに、WHOのIARCは携帯電話が確実にがんを引き起こすと述べたわけではないことを指摘した。

 CTIAの広報担当バイスプレジデントを務めるJohn Walls氏は、声明で次のように述べた。「IARCは数多くの調査を行っており、過去には、たとえば漬け物やコーヒーにも同じ評価を与えてきた。IARCによる今回の分類は、携帯電話ががんを引き起こすと言っているわけではない。IARCの規定の下では、偏見や他のデータ不備に基づいて結果を出した場合でも、統計的調査から限定的な証拠が見つかる可能性がある」

 CTIAはまた、IARCの判定が公表済み調査の検討に基づいており、新たな科学的研究の成果ではないことを強調した。

 「IARCの作業部会は、新たな研究を一切実施せず、公表された調査報告を検討しただけだ。FCCは、これまでの科学的根拠の評価に基づき、『携帯電話の使用ががんを引き起こし得ることを示す科学的根拠はない』と結論づけた。FDAもまた、『これまで有意な科学的証拠によって、携帯電話と何らかの健康問題が関連づけられたことはない』と述べている」(Walls氏)

 今回の発表を受けて、FCCの広報担当者は次のように述べた。「FCCは現在、健康と安全に関する各連邦機関の助言に基づいて、携帯電話が安全基準を満たすよう求めている。IARCは、あらゆる潜在的な健康リスクを明確に特定するため、またそれに応じてさらなる措置が必要かどうかを検討するために調査を進めることを勧告しており、われわれはこの勧告を支持する」

 IARCが今回フランスで開催した会議には、米国を含む14カ国から31人の科学者が参加し、携帯電話の安全性についてピアレビューを経た研究結果を検討したうえで、新たな判定を行った。IARCの科学者チームは、携帯電話の電磁波にさらされることは「人体にがんを引き起こす可能性がある」と懸念するに足る証拠を見つけたと述べた。

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