優れたウェビナーでは情報が興味深く、かつ学びやすいかたちで提供される。参加者たちは疎外感を味わうことなく、流れを把握できるだけの情報を手にし、実際に参加するわけである。頭に残らないような項目の羅列が次々と目の前を流れていく間、ただその場にぼーっと座っているだけということにはならないのだ。柔軟性に富むウェビナーソフトウェア(例えば、図Aで示しているような「GoToMeeting」)を選択することで、人々を招待し、参加者たちとエクスペリエンスを共有したり、質問に答えたり、あなたが提供している情報について彼らからの意見を求めたりできるような場を創出することができるはずだ。
また、参加者たちに対してどのような順序で情報を提供するのかも自在に変更することができる。例を挙げると、まずスライドショーで基本的な情報について説明した後、ウェブサイトのデモを行ったり、動画を再生したり、その場でフローチャートを描いてみたり、イベントや製品、人物の写真を提示したり、参加者のアイデアや経験を述べてもらうといったさまざまなアクティビティに移ることもできる。なおウェビナーでは、聞き手が興味を抱いた内容について、ウェビナーの最後まで待たなくても質問できるよう、質疑応答の時間を適宜設けるようにしてほしい。
提供する情報が多い場合には、ウェビナーの場で説明するだけではなく、参加者たちに渡す資料を用意しておくのがよいだろう。ウェビナーに先立って資料を送付しておけば、参加者は説明の途中で概要を参照したり、より余裕を持ってスライドを見ることもできるはずだ。「Microsoft PowerPoint」を使用すれば、仮想世界でのプレゼンテーションのための手元資料を簡単に準備することができる。また、プレゼンテーションで使用したウェブサイトのリンクやビデオといったリソースの一覧を作成しておくのもよいだろう。なお、送付する資料のページ下部に、会社名とあなたの連絡先を記載しておくようにしてほしい。これにより、ウェビナーが終わった後でもマーケティング効果が期待できるというわけだ。
ウェビナーの最後には(そしてウェビナーの途中でも適宜)、質疑応答の時間を設けるようにしてほしい。また、参加者たちがウェビナーというスタイルについて抱いた感想を、ウェビナーの終了後に教えてほしいとお願いしてみるのもよいだろう(5分間でよいから、と頼んでみよう)。協力してくれる人がいるはずだ。ウェビナーの終了と同時にログオフしてしまう人もいるだろうが、それは仕方のないことである。ログオフせずに残ってくれた人々に対して、良かった点と悪かった点を洗い出せるような質問を投げかけるようにしよう。例を挙げると、プレゼンテーションでもっと柔軟に対応できたところがあったかや、彼らにとってどういったことが収穫となったか、次回に改善すべき点といったことである。また、ウェビナーの参加者全員に後日、アンケートページへのリンクを記載したメールを送るという方法もある。これにより、彼らの正直な感想を知ることができるはずだ。さらに、こういったページで次回のウェビナーについて案内するのもよいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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