PayPalは2010年9月、アカウントのテンポラリー番号を生成するための、Internet ExplorerおよびFirefox向けPayPalプラグインの提供を終了した。PayPalの利用者保護については同社のSecurity & Protectionページを参照してほしい。
悪意を持ったハッカーにとって、電子メールアドレスというものは、ほぼ自由自在に他人の注意を引きつけることのできる小道具となるため大きな価値がある。用心深い人であっても、信頼している相手から送られてきたように見える本物そっくりのメールに騙されてしまう場合もあるのだ。そして、ハッカーによって仕掛けられた偽のリンクをクリックすることで、使っているマシンや、そこに保存されている情報を盗まれてしまうというわけだ。
Gmailでは、サインイン名の後にプラス符号を続け、その後に任意の識別用テキストを付加する(例えば「myaccount+sonypsn@gmail.com」)ことができるため、それを一時的な電子メールアドレスとして使用することもできる(この機能は本来、特定のメーリングリストなどから送られてきたメールをフィルタにかけ易くするためのものである)。もっとも、この方法では本当の電子メールアカウント名を見抜かれた場合、個人情報の漏えい防止策として何の役にも立たないだろう。
より優れたソリューションとして、ウェブ上の何らかのサービスに登録する際には、まったく新たなGmailアカウントを作成し、そのアカウントに送られてきたメールはすべて、普段使用しているアカウントに転送するよう設定しておくという方法が考えられる。転送設定を行うには、ウェブサービス用に新規作成した電子メールのメール設定画面を開いて[メール転送とPOP/IMAP]タブをクリックした後、[転送先アドレスを追加]ボタンをクリックし、転送先のメールアドレスを入力して[次へ]ボタンをクリックすればよい。すると、転送先のメールアドレスに「Gmailの転送の確認」というメールが送信されるため、後はそのメールに記載されている指示に従うだけだ。
また、フィルタを作成し、特定の条件に合致したメールを指定したフォルダに自動的に振り分ける(Gmail用語で言えば、ラベルを付ける)こともできる。この電子メールアドレスが漏えいした場合、該当アカウントの使用を停止し、転送設定を無効にするだけで済むわけである。
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