ネットマイルとモディファイは5月10日、Facebookのマーケティング事業で業務提携したと発表した。モディファイが構築したFacebookページに、ネットマイルの開発したポイント付与システムを提供する。
このシステムを導入することで、企業はFacebookページに対し「いいね!」ボタンをクリックしたユーザーへ、設定したネットマイルの共通ポイントを付与できるようになる。第1弾として、モディファイが構築したセレクトショップ「UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)」のFacebookページで、いいね!ボタンをクリックするとネットマイルが得られるキャンペーンを開始する。
同日の記者会見に出席したネットマイル代表取締役CEOの畑野仁一氏は、Facebookページを運営する企業が抱える悩みとして、「ファンの数が増えにくい」ことや、「Facebookページの口コミを起こすきっかけがない」ことなどを紹介。いいね!ボタンのクリックやイベントへの参加によってポイントを付与することで、Facebookページを活性化できるとした。
またモディファイ代表取締役社長 兼 CEOの小川浩氏は、Facebookをマーケティングに活用するメリットとして、住んでいる国や日々の交友関係などの個人情報を、直接預かることなくマーケティングに活かせる形で取得できる点を挙げる。「実名制のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)であるFacebookだからこそ実現できる」(小川氏)
料金は、モディファイによるFacebookページの構築が30万円から。ポイント付与システムは初期導入費が50万円、また1ポイント付与するごとに1円の料金が発生する従量課金制となっている。小川氏は、2011年内に約300社のFacebookページを構築すると目標を掲げ、「(構築する)Facebookページの7割以上にポイント付与システムを導入したい」と語った。
ネットマイルは2010年9月に、モディファイのコンテンツ配信プラットフォーム「SM3」とソーシャルメディアポータル構築プラットフォーム「RTポータル」をベースに構築した、ポイントと連動するソーシャルメディア最適化ツール「Social Media Administered Portal」(SMAP)を提供している。
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