logo

HPの「webOS」とコンシューマー事業--新CEOの発言から読み解く今後 - (page 2)

Erica Ogg (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年03月18日 07時30分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Appleの戦略を一部見習うことで、HPは世界の他のWindows搭載PCや「Android」搭載携帯電話の中で、自社製品を際立たせようとしている。

 Forrester ResearchのアナリストFrank Gillett氏は次のように述べる。「HPがPC分野と個人向けデバイス分野で勝負するつもりなら、この戦略にならう必要がある。そうしなければ、行き着く先はコモディティPCビジネスになってしまうだろう。HPはしばらく前から(webOSのような)ソフトウェアプラットフォームを手に入れることを悲願としてきたと思う。(Palmの買収は)最初から、PCと個人向けデバイスの利益率を上げるための大きな賭けだった。そうしなければ、価格競争を繰り広げる無数の競合企業との長く緩慢な戦いに加わることになる」

 Apotheker氏のビジョンの中で大きく強調されたことの1つは、「HP Cloud」と呼ばれるものだ。同氏の話の多くは、企業が自社のデータをクラウド内に保存し、またそれを使用して顧客にサービスを提供できるということに関するものだった。しかし、影に隠れて分かりにくかったかもしれないが、個人が自分の情報にアクセスできる「個人向けクラウド」にもApotheker氏は言及していた。

 実際につい最近、個人向けクラウドについて若干の情報がHPから聞かれていた。新しいwebOS搭載携帯電話とタブレットTouchPadを発表した2月のイベントで、同社幹部はデバイス間で連絡先やカレンダーを同期するサービス「HP Synergy」について語った。これについてApotheker氏は14日のスピーチでは特に強調しなかったが、このサービスはHPがPC、タブレット、携帯電話、プリンタに統合的なソフトウェアを搭載することを目指す理由の大きな部分を占めている。

 同じようなサービスはすでにいくつかあるが、Appleが「MobileMe」で行っていること、つまり年間99ドルで20Gバイトのリモートストレージを利用できる事実上の個人向けクラウドが、HPの目指す方向ではないかと思われる。HPのハードウェアと結びついていて、他社のデバイスでは利用できないソフトウェアとサービスというのは、その他大勢との差別化を図る上で良い方法だ。

 よって、企業向け事業を強調していても、HPは実際にはコンシューマー部門で大規模な計画を持っており、それらの計画がTouchPadの販売が始まる2011年中に具体化すると思われる。新CEOがカリフォルニア州パロアルトのオフィスに落ち着き、業務に本腰を入れるようになるにつれて、より多くのことがHPから聞かれるようになるはずだ。Apotheker氏はスピーチで、実に野心的な目標を語った。同氏にはそうする必要があった。投資家や潜在顧客に対し、HPが価格競争に明け暮れるその他大勢のWindows PCメーカーとは異なること、またHPほど規模が大きくても(そして時に保守的であっても)、テクノロジのトレンドに乗り遅れているわけではないことを納得させるためだ。

 「非常に野心的だ。しかし他社が動向を決めている価格競争の激しいビジネスから脱却しようと思えば、そうすることになる」(Gillett氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]