ユニクロが2月17日に、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Facebook」と連動するファッションコミュニティサイト「UNIQLOOKS」を公開した。
UNIQLOOKSはユーザーがユニクロ商品を含むコーディネートを投稿し、友人間で共有してコミュニケーションを楽しむサイト。Facebookと連動し、参加者と「いいね!」やコメントで交流できるようになっている。気になったアイテムはユニクロのECサイトから購入できる。
ユニクロがこれまでのUNIQLOCKやUNIQLO CALENDAR、UNIQLO LUCKY LINEなどで得たノウハウをつぎ込み、ソーシャルな関係性、リアルタイムな反応、そしてグローバルなコミュニケーションに取り組んだ最新のウェブマーケティング施策だ。
数あるSNSからFacebookを選んだ理由を、同社代表取締役会長の柳井正氏に聞くと、まずはその規模に期待する答えが返ってきた。「Facebookはアクセス数でGoogleを超えた。世界最大のコミュニティがそこにはある。どうせお店を出すなら世界最大の市場がいい」(柳井氏)
また実名制を敷いているところもメリットと捉えている。「Facebookは個人対個人で、しかも匿名でなく実名。これは責任を取れる情報をお互いに交換するということ。それが可能なのは、いまだとFacebookが一番」と柳井氏は語った。
ただFacebookの普及は日本市場では限定的。実名制への抵抗もみられる。これについて柳井氏は、「特に日本ではそうだが、インターネットの匿名制は信用できないと思う。本当に参加したとはいえない。単純に意見を言っただけで責任がないからだ。『自分はこう思う』と言ってほしいが、やっぱりそれは実名でなければいけない。Facebookは一番正確に情報を発信したり、受信したりできる媒体で、いまのところアクセス数は世界最大」と、あくまでグローバルの強みと、実名制への期待を強調した。
今後のマーケティング施策の方向性については次のように語った。「いまの時代、個人が新聞社で、個人がテレビ局。誰でもコミュニケーションが可能になっている。そういう場でマーケティングをしないといけない。テレビや新聞などのマス媒体だけでは、いまの時代に対応できない」(柳井氏)
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