アプリの開発にあたっては、「事業者がスマートフォンの知識をきちんと身につけるのが2011年に向けて大切なこと」と新城氏はいう。
「よくわからないけど、スマートフォンが来ているみたいだし、やらないといけないな。ちょっと話題になっているアプリを触ってみて、こんなことをやると面白いかもじゃあ作れるところを探して発注しよう──そんな経緯で発注、受注の関係が生まれて、プロジェクト自体が難破するという話をよく聞く」とスマートフォンにおける知識の格差が問題になると話す。
「普通のビジネスならば、市場調査をするのは当たり前のことだが、スマートフォン市場に関してはなかなかそれができていない。単価が安いというのもあるが、作る前にコストをかけられないという意識が強すぎて、かけたコストすらムダにしてしまうというのもよくある。ビジネスとしてきちんとリサーチをすることが大事」と語った。
イベントでは、iPhoneアプリ情報誌「iPhone Magazine」が主催するiPhone Appアワードの受賞者が発表された。大賞を受賞したのは、「ツイットキャスティング・ライブ」。制作者であるサイドフィードの赤松洋介氏は、開発のきっかけについて「正月に寝坊したことから始まった。起きたら2010年が明けており、反省して急ピッチで仕事をし、2月の公開にこぎ着けた」とエピソードを明かした。
また、デベロッパー賞として、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」「適当日記」などのヒットを出した、ダイヤモンド社の電子書籍チームが受賞した。会場では、ストア型のアプリ「ダイヤモンドブックス」を近日中に公開することを発表した。書籍のマーカー機能や、ツイッターでつぶやける機能なども搭載しているという。審査が通り次第公開するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する