Chrome(ブラウザとOS)が、本当の意味でアプリケーションのためのプラットフォームになろうとしているなか、Chromeに欠けていて、どのオンラインベンダーもまだ対応しておらず、他のすべてのメインストリームデスクトップコンピュータOSにとっては不可欠な要素が1つある。デベロッパーが利用できるファイルシステムだ。何らかのChromeアプリ(例えばAviaryのグラフィック編集アプリのいずれか)を「インストール」して、別のサービスに保存されているファイルを使用したいという場合に、ユーザーやデベロッパーがファイルの格納や転送をできる場所として、広く認められた標準的な仕組みはまだ存在しない。アプリからアプリへファイルを移動するには、アプリ同士が直接対話しなければならず、ユーザーが(oAuthまたは直接ログインによる)アプリ間通信を許可する必要がある。
このためのシステムの開発に、オンライストレージサービス(おそらくFacebookの「drop.io」チームか「Dropbox」)の開発者たちが取り組んでいると聞いている。しかしUpson氏が筆者に語ったところでは、「一元化されたものを構築するという作業は難しく、多くの場合、非生産的だ」という。AviaryのMichael Galpert氏は、ファイル移動のためのアプリ間通信の設定は、現時点では許容できる程度には動作するが、ユーザーにとってもっと一貫性のあるソリューションが出てくることが期待されると話す。
Eric Schmidt氏は、7日のChrome Web Storeオープンに際して、テクノロジはついに、ウェブベースのフレームワークとそのためのウェブ中心のハードウェアが、大多数のテクノロジユーザーにとって実用的な生産性、ソーシャル、エンターテインメントのプラットフォームに十分になり得る段階にまで進化したと述べた。特に、OSの最上階層に位置するブラウザがオンラインアプリの実行とウェブサイトへのアクセスのためだけに実行されるコンピュータを使用しているユーザーにとって意味があるという。筆者らは今週、Googleのテスト用ノートPC「Cr-48」に触れる予定だ。このハードウェアとOSを評価して、ついにOS上のソフトウェアという旧来のモデルに別れを告げられる段階に達したのかどうかを確かめようと思う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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