GoogleのバイスプレジデントLinus Upson氏は、Chrome Web Storeが他の大規模なウェブストアと異なる点をいくつか筆者に語った。第1に、Chrome Web Storeではアプリが販売されたときに代金回収を行うものの、Googleは同ストアをプロフィットセンターにするつもりはないという。Upson氏は「当社のコストをカバーするのに必要な分だけ回収する」と述べる。また、Googleはデベロッパー向けに数種の課金処理方式を用意しており、アプリ購入時の1回払い、継続的なサブスクリプション料金、アプリ内アドオン購入のいずれも可能となっている。Chrome Web Storeの請求処理には「Google Checkout」が使用される。デベロッパーはアプリにGoogleの広告を挿入することもできる。広告からの方がGoogleの得る収入は多い。
Chromeアプリは実際には単なるウェブページであるため、最近のブラウザであればどのブラウザでも動作するはずだ。実際に、筆者が試したアプリのいくつか(非常に美しいデザインの「New York Times」アプリなど)は、「Firefox」でも問題なく動作した(「Sports Illustrated」とGiltは動作しなかった)。しかしGoogle Chromeには、他のブラウザでは動作しない機能がいくつかある。特に、アプリの購入はGoogle Chromeでしかできない。またアプリを「インストール」することも他のブラウザではできない。同ストアのアイコンがインストールされるGoogle Chromeのスタートページには、標準的なプログラミングインターフェースが使用されていないためだ。しかしUpson氏は、Mozilla Foundationがアプリのインストールのためのオープン標準に取り組んでいると述べており、さらに会話の中で、Googleがその取り組みに協力するか、最終仕様を採用する意向であることを、それとなく示唆していた。
そのほかにApple(そしてMicrosoft)のウェブストアと大きく異なる点は、アプリをストアに公開するにあたり事前承認が必要ないことだ。ガイドラインは存在し、Googleはガイドラインに違反したアプリや、コミュニティー投票で望ましくないと判断されたアプリを削除することができるが、基本的には誰もが少なくとも短時間はどのようなものでもオンラインに公開することができる。GoogleのAndroid Marketも同様の形で運営されている。
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