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アップルと法人市場--シェア拡大に向けた課題と機会 - (page 3)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年11月15日 07時30分
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 iPadの販売台数は、発売から6カ月後に世界全体で1200万台を超えた。これに対して、同期間におけるPC出荷台数は世界全体で1億7000万台だった。また、すでに成功していたiPhoneは、法人市場に強いスマートフォンBlackBerryの販売台数までも初めて上回った。IDCによると、2010年第3四半期におけるBlackBerryの販売台数は1240万台で、iPhoneの販売台数は1410万台だったという。

 iPhoneをプライベートで使用するために購入している人々は仕事を持っている。そのような人々が、Thomas Caleshu氏のように、自分の新しいApple製デバイスを会社のネットワークに接続するようIT部門スタッフに要望するケースが増えている。最近では大企業がその要望に応じ始めているようだ。Appleの最高執行責任者(COO)であるTim Cook氏は先日、Fortune 100企業の3分の2が自社ネットワークでiPadをテスト中または導入中であり、85%がiPhoneをテスト中または導入中であると述べた。報道によると、これらの企業にはCitigroupやBank of Americaも含まれているという。

Macを求める従業員の増加

 今やMacも企業市場に浸透し始めているようだ。Enterprise Desktop Allianceは、法人向けソフトウェア企業の団体で、MacシステムとWindowsシステムをビジネス向けに統合している。同団体が最近460人超のIT管理者を対象に調査を行ったところ、IT部門にMacの導入を求める従業員が増えてきていることがわかったという。

 AAAで全従業員のコンピュータを管理しているPickering氏は、ちょうど2010年から、従業員からの要望の性質が明らかに変わってきたと述べている。「過去4年間Macをサポートしてきたが、今年になって初めて、わたしから見て『一般的でない』Macユーザーから、Mac導入の要望を受けた」(Pickering氏)

 Macの企業分野での販売先の中心は伝統的にグラフィックスとマーケティングの部門であり、AAAでも長い間そうだった。「しかし、以前はハードウェアが気に入ったということ以外にMacを持つ理由がなかった会員部門も、今は」Macを欲しがっているとPickering氏は言う。Mac導入の要望は旅行部門からもあがっているという。

 「AAAの旅行部門担当エグゼクティブバイスプレジデントが、主にフォームファクタを理由としてMacを欲しがっている。『MacBook Air』が欲しいそうだ」(Pickering氏)

 これはAAAに限った話ではない。一部の企業で、そもそもMacが選択肢となる理由が、幹部の希望だということはよくある。

 「幹部が自宅でMacを使い、職場でも接続する必要があると言えば、他の人々(例えばIT部門)がその選択肢を提供するきっかけとなる」。企業向けソフトウェア会社GroupLogicの社長でありEnterprise Desktop Allianceの代表も務めるT. Reid Lewis氏は言う。

 企業の幹部から要望があれば、コストがかかってもその要望は通るものだ。しかし現在、Macの方が高いという考えも薄れつつあるため、一般の従業員までも、PC以外の選択肢を得られるようになってきている。AAAの最高財務責任者(CFO)を直属の上司とするPickering氏によると、同氏とCFOは、従業員のコンピュータに投じる金額について、以前よりも長期的な見方をすることが多くなってきているという。Macは、AAAが過去数年間PCに振り向けてきたほど多くのサポートリソースを必要としないため、初期費用が多少高くても気にならないとPickering氏は話す。

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