Facebookの新機能「Deals」--Foursquareへの影響は - (page 3)

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年11月08日 07時30分

 Foursquareには、ほかにも良いニュースがある。Facebookはその規模を考えると、位置情報の共有というますます個人的なものになっていく領域を試そうとしても、臨機応変な対応ができない可能性がある。FoursquareやGowallaなどで多くのアクティブユーザーが作成しているコンタクトリストは、Facebookのコンタクトリストよりもかなり小さく、その範囲も頻繁に一緒に時間を過ごすような親しい人々に限られている。Facebookでは、ユーザーは、プロフィールへのアクセスや制限の段階別に、友人をグループ分けすることができるが、同社幹部は、これはあまり使われていないサービスだとしている。

 したがって、Facebook Placesのキャンペーンに申し込むには、チェックインして「activate」ボタンをクリックすることが必要であり、そうするとキャンペーンがユーザーのFacebookウォールで共有される。それは、キャンペーンを広めたい企業にとってはいいことだが、地元のボトックス治療クリニックや、アダルトグッズ量販店のキャンペーンで節約しようというFacebookユーザーにとっては、そんなにありがたいことではないかもしれない。

 Facebookの声明には次のように書かれている。「チェックインしてキャンペーンに申し込むと、そのユーザーの行動は友人のニュースフィード上に表示される。これは、ある場所にチェックインした時と同じだ。Facebook Placesのプライバシー設定は、申し込んだキャンペーンにも適用されるため、ユーザーが共有を希望しない相手に対してこの情報が公開されることはない」

 しかし、チェックインやキャンペーンごとに共有するかどうかの設定を変えることはできないため、多少いちかばちかということになる(Foursquareではこの設定ができるようになっている)。そしてこの点は、Foursquareなどに代わるものとして、Facebook Placesに集まりつつあるユーザーや企業にとっては、大きな決定要因になるだろう。非常に大規模でオープンなサービスでは、これまでにないほど多くの情報が公開されることになる。しかし、公開されることには、良いものと悪いものの両方があり得る。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]