Gubbay 今後、HTMLとJavaScriptが開発言語として広く使われるようになれば、そこが重要になる。現時点で、HTML5を使って開発を行おうとすれば、さまざまなブラウザ、API、デバイス、スクリーンサイズなどへの最適化を行う作業が、デベロッパーにとって負担になるはずだ。AdobeはFlashにおいて、一貫してそうした負担を軽減し、生産性を上げることに取り組んできているので、より優位な立場でその問題に対処できるだろう。HTML5において、何がベストプラクティスとなるのか。ブラウザベンダーと協力しつつ、もちろんWebKitプロジェクトにも貢献して、見極めていきたい。
Hickman その点では、JavaScriptフレームワークの「jQuery」にも注力する。jQueryなら、あらゆるブラウザで動作させられる。現在、Spryのチームも参加して、その発展に貢献できるよう取り組んでいる。
Hickman 現時点では公表していない。すぐにでもリリースしたいとは思うが、jQuery Mobileのアルファ版が公開されたのがつい先日のことだ。いずれにしても同時進行で開発が続けられるものなので、どのタイミングで製品に組み込むのかは難しい問題だ。
Gubbay 現在は混沌とした状態にあるので、今後それを整理していくつもりだ。例えば、開発者はどのような場合にFlashを使えばいいのか、ベストプラクティスをドキュメント化して提供していくことを考えている。
Hickman これは多分にマーケティング的な問題で、実は内部的な開発体制にはほとんど影響していない。Adobeは自社製品であるFlashの強化はもちろん、これまでもオープンな技術に基づくDreamweaverのような製品や、オープンコミュニティへの貢献を行ってきている。これまでは、先進の技術が利用できるFlashを前面に出してアピールしてきたが、現在では、ビジネスの機会があるHTML5も前面に出し、両方を見せていこうとしている。なので、製品開発、技術開発の体制という意味では、特に大きな変化は起こっていない。
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