分散プロジェクトチームの管理術--プロジェクトマネージャーのための5つのヒント - (page 2)

文:Tom Mochal 翻訳校正:石橋啓一郎2010年10月27日 08時00分

3.引き継ぎ計画を作成する

 時には、異なる場所の複数の人々が、同一あるいは関連する成果物に関する作業をしているということもある。そのようなとき、特に時差がある場合には、プロジェクトマネージャーは引き継ぎのルールを決めておく必要があるかも知れない。引き継ぎを成り行きに任せてはならない。共通の成果物についての作業が、あるメンバー(あるいはチーム)から別のメンバー(チーム)にスムーズに受け渡しできるプロセスを確立すること。

4.すべてのメンバーに適切な環境を用意する

 離れた場所で作業するチームメンバーに、作業に必要となる適切なハードウェア、ソフトウェア、その他の機器を提供すること。例えば、一部のメンバーが在宅作業をしている場合に、遅いダイヤルアップモデムを使っていたのでは、効果が上がらない。遠隔のすべての作業場所には、コミュニケーション用の機材、プリンタ、ファックス、電話、そして効果的にコミュニケーションするために必要な、その他の基本的な機材が必要となる。

5.グループウェア技術を活用する

 市場には、異なる場所にいる人々の間の協調作業を楽にするための製品が多く出回っており、その多くはウェブベースのものだ。例えば、ウェブミーティング、共有文書の編集、掲示板、リモートテストなどが可能なソフトウェアを入手できる。

障害を乗り越えるには

 プロジェクトマネージャーは、チームメンバーが離れた場所にいるために生じる本質的なリスクについて把握している必要がある。ある程度までは、このリスクはメンバーが離れているほど大きくなる。これは時差が生じるためだ。しかし、積極的なプロジェクトマネージャーであれば、メンバーに関する課題、プロセスに関する課題、テクノロジーに関する課題を総合的に見ていくことで、困難を克服できる。リスクを緩和し、分散したチームが1つのプロジェクトとチームの共通の利益のために協調して活動できるような計画を作ることができるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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