実際、実用性と簡素性のレベルを維持しながら、究極のカスタマイズとパーソナライズを実現したというのが、Windows Phone 7のローンチに際した最大のセールスポイントであった。Ballmer氏は、同OSの開発における2つの中心的なキーフレーズは、「always delightful and wonderfully mine」(常に快適で驚くほど自分らしく)だったと述べた。Microsoftは、この独特な組み合わせのバスワードで、非常にカスタマイズ性が高いが、統一性があり、一般的な使用感に即した環境を提供することを伝えたいと考えている。
「Bing」検索、「Bing Maps」、「Xbox」ゲーム(Xbox LIVE対応ゲームを携帯電話に搭載するためのEA Mobileとの提携を含む)、「Zune」といったMicrosoftの既存製品との密接な連携や、ソーシャルネットワークFacebookからの写真タグを連絡先ファイル(Windows Phone 7では「people hub」と呼ばれる)に取り込むことのできるFacebook(Microsoftは3年前、同社に投資している)との密接な統合についても大々的に宣伝された。「Microsoft Office」も主要な要素である。デモでは、「Outlook」のカレンダー項目に付けられた「I'll be late」(遅れます)ボタンに観衆が沸き、電子メールが企業にとっても個人にとっても機能的であることが示された。コピー&ペーストは、ローンチ時に提供してほしいと望んでいた顧客にとっては残念なことだが、2011年初頭に提供予定である。
同社のWindows Phoneプログラムを担当するコーポレートバイスプレジデントを務めるJoe Belfiore氏は、「何十万人もの」開発者が同OS向けのアプリケーションの開発に取り組んでいると説明した際に、「ユーザーエクスペリエンスは、一貫性があって快適であり、それは人々が本当に気に入る点の1つであるとわれわれは考えている」と述べた。
eBay、IMDB、Netflixなど、いくつかのサードパーティーアプリケーションが披露され、また、Zuneベースの音楽「ハブ」と直接連携する音楽アプリケーションが少し紹介されたが、Androidのイベントなどと比べると、アプリケーションはずっと優先順位の低いものであった。
「あなたが必要なものを、ここにすべて提供する」というのがMicrosoftからのメッセージである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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