「App Store」の次なる課題--50万アプリを達成するためにアップルがなすべきこと - (page 3)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年07月14日 07時30分

優れたアプリケーションを見つけやすくする

 開発者をよろこばせ続け、生産性を維持するということは、ある意味で、開発者が作るアプリケーションをユーザーに継続して購入してもらえるようにするということだ。それは、App Storeユーザーが新しくダウンロードするものを簡単に見つけられるようにすることを意味している。新しいアプリケーションを見つけやすくすることは、Appleが抱える最大の課題の1つである。25万種類のアイテムの中から何かを見つけ出すのは、容易なことではない。Appleは新しいカテゴリの種類や、「new and noteworthy」「what's hot」といったリストによって、検索プロセスの大変さを軽減しようと努めてきた。

 しかし、例によって、そうした取り組みも皆を満足させることはできなかった。App StoreのiPadを対象とする部分にそうした新要素が追加されたとき、一部のユーザーは、実際にはそれによって検索がより困難になったと不満を述べた。それとは逆に、「iTunes」とフォルダでアプリケーションを管理する機能は、ユーザーが既に所有しているものをきちんと把握するのに大きく役立つようになった。

承認プロセスを自動化する方法を探る

 Appleが今後、App Storeへ申請されるアプリケーションをどのように処理していくのかは、注目すべき問題になるだろう。Appleは、ほぼすべての側面をコントロールするという同社の古典的なスタイルで、App Storeを構築してきた。その結果、ユーザーは悪意のあるコードとバグを含むアプリケーションや、誤解を招く名前がつけられたアプリケーションに頭を悩ませなくてもよくなった。人間がアプリケーションを調べているからだ。

 しかし、Appleは持続不可能な状況も作り出した。2009年に、毎週申請される8500種類のアプリケーションを人間が自ら承認する作業は、維持するのが困難なことが分かった。Appleはこの問題にうまく対処することに成功したようだが、単に同社がより多くの人員を雇っただけなのかどうかは分からない。それでも、奇妙な失敗は起こっている(Mark Fiore氏のことが頭に浮かぶ)。しかし、開発者の支持を得る取り組みを続けて、開発者にApp Store向けのゲームやアプリケーションをたくさん作ってもらい、現在のものをアップデートしてもらうために、承認プロセスには今後も、Apple側の多大な時間投資と人的リソースが必要になるだろう。

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