壇上でするはずだったプレゼンテーションをウェブ会議で行う際の10の注意点 - (page 2)

文:Jeff Cerny (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2010年06月28日 08時30分

#4:双方向性への対応を考慮しておく

 上述した基本的な設定に加えて、聴衆からのリアルタイムのフィードバックにどう対処するのかも決めておく必要がある。ウェブ会議によるプレゼンテーションのほとんどでは、フィードバックが匿名で無機質なものとなる。このため、壇上から行うプレゼンテーションに比べると、よりきめ細かい管理が必要となる。理想的には、チームメンバーがその場でフィードバックに目を通して整理したうえで、こっそりとあなたに転送してもらうようにしておくのが良いだろう。また、AutoTweetアドインといったツールを用いることで、聴衆からのフィードバックをそのままのかたちでスライド上に取り込むことも可能になる(ただ、可能になるということと、それを実際に行うということはまた別の話である)。さらに、さまざまなウェブホストが提供している素晴らしい対話的機能を用いて、参加者の集中度合いを確認するとともに、その場で賛否を問うこともできるようになる。

#5:高い効果が期待できる日程を決める

 ウェブ会議によるプレゼンテーションは、どれだけ参加しやすい日程となっているのかによって、その参加者数や注目度が大きく左右される。多くの人々が参加しやすい日程を設定すべきなのである。一般的に言って、週の初めや1日の早い時間帯の方が多くの参加者を見込めるはずだ。とは言うものの、日程を決定する前に、主要参加者層に属する何人かに対して3つの日程案を提示し、回答してもらうことをお勧めする。

#6:アンケートを工夫する

 通常のカンファレンスではたいてい、参加者からのフィードバックを得るために汎用形式のアンケートが用意されており、その中には部屋の照明や温度に関する一般的な質問が含まれている。また、こういったアンケート結果があなたの手元に届けられるまでに1週間程度かかる場合もあるうえ、多くはありきたりな内容となっている。そこで、ウェブ会議によるプレゼンテーションを行う際には、自らのプレゼンテーションに適したアンケートを独自に作成するようにしよう。作成の際には、適切かつ具体的な質問を考え、短くまとめるようにすべきである。また、アンケートの結果にはすぐさま応答を返し、聴衆との対話を続けていくようにすべきである(それこそがあなたのプレゼンテーションの重要なポイントであるはずだ)。

#7:アジェンダごとに時間配分を決めておく

 壇上から行うプレゼンテーションでは、脱線することなく、時間通りに完了させることが重要である--ウェブ会議によるプレゼンテーションを素晴らしいものとするうえでも、アジェンダをきびきびとこなしていくことが必要不可欠である。プレゼンテーションを早めに準備して何度も予行演習を行い(納得の行く時間配分で行えるようになるまで)、スライドと原稿の双方に時間配分のためのメモ書きを残しておくようにしよう。

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