NPDのアナリストであるAnita Frazier氏は発表資料の中で、「われわれが消費者支出の試算を上方修正したことは、『GameFly』レンタルから『iPod touch』アプリケーションまで、ビデオゲームの購入、入手、利用の手段が増えている現状を反映している。Facebook上で提供されているようなソーシャルネットワークゲームへの消費者支出も加えれば、この試算はさらに大きな数字になるだろう」と述べた。
NPDが新しい数字を発表したというニュースは、筆者がE3で数日過ごした後で理解するのに少し苦労していたことに答えを与えてくれた。それは、E3に大勢の人々が詰めかけたことと、人々がゲーム業界の最新の開発に非常に興奮しているのが明白だったことだ。筆者は売上高が減少しているという記事を何カ月にもわたって読んだり書いたりしたこともあって、E3はかなり重苦しい雰囲気に包まれるのではないかと予想していた。しかし、筆者がE3の会場に着いた瞬間から、同イベントは否定しようがないほどの大盛況だった。
2010年のE3の規模とそれが業界にとって持つ意味について情報を得るため、筆者はE3を主催したElectronic Software Association(ESA)の広報担当者Dan Hewitt氏に話を聞いた。
ESAは17日夕まで、E3の来場者数について正式な数字を発表する予定はなかったが、Hewitt氏が筆者に話してくれたところによると、ESAは2010年のE3で、来場者数を4万5000人程度に制限することを予め決めていたという。
Hewitt氏は「その目的は2つある」と説明する。「1つは、業界の仕事をきちんと遂行できるようにすることだ。会場を歩いているとき、行く必要のある場所にたどり着けなければ、それは(仕事の)妨げになる。もう1つは、イベントの本来の水準を維持することだ。多くの人からE3は大盛況だという話を聞いている。しかし、今回のE3は適切な規模であり、人々は会場で普通に会話をしたり、打ち合わせをしたりすることができる。膨大な数の来場者がいて声を張り上げなければ会話できないという状態ではない」(Hewitt氏)
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