CA ARCserve Backup r15では、新たに「Infrastructure Visualization」(インフラの可視化)機能が加わった。これにより、サーバやストレージなどのバックアップ環境の構成図が自動的に生成され、バックアップサーバやバックアップ対象ノード、接続、設定デバイスなどの関係が確認できるほか、ジョブのステータスを色別で把握でき、1クリックでレポートの表示もできるようになっている。また、ウィザード形式のGUIでバックアップジョブを作成、運用を簡略化した。さらには、対応環境として新たに「Microsoft Exchange Server 2010」(DAG対応含む)「Microsoft SharePoint Server 2010」「Microsoft SQL Server 2008 R2」「Oracle Database 11g Release 2」を追加している。
CA ARCserve ReplicationおよびCA ARCserve High Availabilityは、データをリアルタイムに複製し、障害時の代替運用手段を確保するソリューションだ。
新バージョンのr15では、シングルサーバレプリケーションが可能となった。従来のレプリケーションは、複製されるサーバと複製先サーバの2台のサーバが必要だったが、最新版では1台のサーバ内でデータを別の内蔵ディスクや外付けハードディスク、NAS(Network Attached Storage)などに複製できる。これにより、従来2本必要だったライセンスが1本で済むようになる。
また、今回のバージョンでは日本市場のニーズに合わせ、通常のレプリケーション製品に加えてファイルサーバ専用版のCA ARCserve Replication(メンテナンス付き)とCA ARCserve High Availability(メンテナンス付き)を新たに提供する。
さらに、Hyper-Vの仮想環境上で動作する仮想マシンを丸ごとレプリケーションできる機能が加わった。ほかにもHyper-Vの対応強化として、DNSリダイレクション機能を使ったスイッチオーバーや、アシュアードリカバリ機能による仮想マシンの無停止テストができるという。
新製品の参考価格は、CA ARCserve D2Dが8万円より、CA ARCserve Backupが15万円より、CA ARCserve Replicationが19万8000円より、CA ARCserve Replication(ファイルサーバ専用版)が9万8000円より、CA ARCserve High Availabilityが39万8000円より、CA ARCserve High Availability(ファイルサーバ専用版)が22万8000円より(価格はいずれも税抜)となっている。出荷開始日は、CA ARCserve D2DとBackupが6月14日、CA ARCserve ReplicationおよびHigh Availabilityが7月1日の予定だ。
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