CA、リカバリマネジメント製品の最新版で低価格なバックアップソフトを追加 - (page 2)

藤本京子(編集部)2010年05月31日 19時23分

 CA ARCserve Backup r15では、新たに「Infrastructure Visualization」(インフラの可視化)機能が加わった。これにより、サーバやストレージなどのバックアップ環境の構成図が自動的に生成され、バックアップサーバやバックアップ対象ノード、接続、設定デバイスなどの関係が確認できるほか、ジョブのステータスを色別で把握でき、1クリックでレポートの表示もできるようになっている。また、ウィザード形式のGUIでバックアップジョブを作成、運用を簡略化した。さらには、対応環境として新たに「Microsoft Exchange Server 2010」(DAG対応含む)「Microsoft SharePoint Server 2010」「Microsoft SQL Server 2008 R2」「Oracle Database 11g Release 2」を追加している。

 CA ARCserve ReplicationおよびCA ARCserve High Availabilityは、データをリアルタイムに複製し、障害時の代替運用手段を確保するソリューションだ。

 新バージョンのr15では、シングルサーバレプリケーションが可能となった。従来のレプリケーションは、複製されるサーバと複製先サーバの2台のサーバが必要だったが、最新版では1台のサーバ内でデータを別の内蔵ディスクや外付けハードディスク、NAS(Network Attached Storage)などに複製できる。これにより、従来2本必要だったライセンスが1本で済むようになる。

 また、今回のバージョンでは日本市場のニーズに合わせ、通常のレプリケーション製品に加えてファイルサーバ専用版のCA ARCserve Replication(メンテナンス付き)とCA ARCserve High Availability(メンテナンス付き)を新たに提供する。

 さらに、Hyper-Vの仮想環境上で動作する仮想マシンを丸ごとレプリケーションできる機能が加わった。ほかにもHyper-Vの対応強化として、DNSリダイレクション機能を使ったスイッチオーバーや、アシュアードリカバリ機能による仮想マシンの無停止テストができるという。

 新製品の参考価格は、CA ARCserve D2Dが8万円より、CA ARCserve Backupが15万円より、CA ARCserve Replicationが19万8000円より、CA ARCserve Replication(ファイルサーバ専用版)が9万8000円より、CA ARCserve High Availabilityが39万8000円より、CA ARCserve High Availability(ファイルサーバ専用版)が22万8000円より(価格はいずれも税抜)となっている。出荷開始日は、CA ARCserve D2DとBackupが6月14日、CA ARCserve ReplicationおよびHigh Availabilityが7月1日の予定だ。

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