「iPhone」プロトタイプの流出事件--裁判所文書から明らかになった捜査内容 - (page 3)

文:Declan McCullagh and Greg Sandoval(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年05月18日 11時47分

 Cretan判事は、Gizmodoの編集者であるJason Chen氏の自宅を捜索するための宣誓供述書と、自身が4月28日に出した宣誓供述書を非公開とする命令書を、米太平洋夏時間5月14日午後2時までに開示するよう命じた。

 「判事が自身の決定について再考し、状況の変化を認識することに前向きだったのは喜ばしいことだ」。報道機関グループの代表を務めたサンフランシスコの弁護士Roger Myers氏は、裁定の後でこのように述べている。

 おそらく何らかの手違いだったと思われるが、サンマテオ郡裁判所書記官の事務所は14日、警察が茂みの下と教会で発見した証拠品を捜索するために作成された非公開の宣誓供述書のコピーを公開した。

 米CNETはその16ページの文書のコピーを入手した。この文書を見ると、Craig Parsons判事が4月23日にHP製コンピュータとほかの証拠品を対象とする捜索令状に署名したことが分かる。それから数日のうちに、ハイテク犯罪を捜査するタスクフォースREACTが法廷用のコピーを作成した。そして、4月28日、裁判所は同プロセスが完了したという正式な通知を受けた。

背景

 iPhoneをめぐるこの事件は、Appleの27歳のコンピュータエンジニアであるGray Powell氏が3月、カリフォルニア州レッドウッドシティのドイツビアガーデンで夜に酒を飲んだ後、4G iPhoneと言われる携帯電話を置き忘れたことから始まった。Hoganさんは友人の力を借りて、複数のテクノロジニュースサイトに連絡を取り、最終的にその携帯電話を5000ドルでGizmodoに売ったとされている。

 本件を担当する検察官らは、重罪に当たる窃盗の線で捜査を進めていると述べているが、まだ告訴は申し立てられていない。Feasel地区検事代理は5月14日、報道陣に対し、警察は「今も捜査を続けており」、罪を犯すメディア機関は自分たちには刑法が適用されないなどと考えるべきではない、と述べた。

 4月23日、Appleが問題の携帯電話に関して法執行機関に連絡し、捜査が開始されたことを米CNETが報じたほんの数時間後、サンフランシスコから見て湾の向こう側にあるカリフォルニア州フレモントのChen氏の自宅に警察が現れた。Gizmodoが掲載した文書によると、警察はChen氏宅のドアを強引に開けた後、Apple製ノートブック3台とサムスン製デジタルカメラ1台、32GバイトのiPad 1台、16GバイトのiPhone 1台、そのほかの電子機器を押収したという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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