現行モデルのiPhoneの第2四半期における売上高は、全ての地域で増加した。これには、8社の通信キャリアと新たに提携し、世界の提携キャリア数が計151社に達したこともプラスに作用した。ハードウェア、アクセサリ、通信キャリアからの支払いを含めると、AppleはiPhoneから53億ドルの売り上げを得た。
Cook氏によると、アジア太平洋地域と中国(香港、台湾を含む)におけるiPhoneの成長は、Appleにとって「驚異的」なものだったという。各地域の成長率はアジア太平洋地域が474%、日本が183%、欧州が133%だった。しかし、中国はAppleにとって比較的新しい市場である。Cook氏によると、過去6カ月における中国での売上高は13億ドルで、200%の増加を記録したという。
Appleは中国でのiPhoneの人気拡大に目を付けているようだ。Oppenheimer氏によると、同社は2010年夏に上海で2店舗、そして2011会計年度中に大中華圏で計25店舗の「Apple Store」をオープンする予定だという。
電話会議に参加したアナリストで「Apple関係者が紛失」した「iPhone 4G」について直接的に尋ねた者はいなかったが、何人かは「iPad」がAppleの第3四半期の収支に及ぼす影響を探るために、いくつかの異なる方法を試みた。iPadが店頭に並んだのは第2四半期終了後なので、多くのアナリストはCook氏とOppenheimer氏が発売後の最初の数週間でどのような洞察を得たのかを尋ねた。
両氏は、現段階ではまだ多くを学ぶことはできないと述べ、あまり多くを語らなかった。しかし、Cook氏は米国以外の市場でiPadの発売が延期された理由について、次のように説明した。「米国での需要は、われわれの予測を大幅に上回るものだった」とCook氏は話した。「そのため、われわれは外国市場での発売を延期しなければならなくなった」(Cook氏)
米国で新たな通信キャリアと提携する可能性について、Cook氏は第1四半期の収支報告の際に説明したAppleの立場を改めて表明した。同氏はiPhoneの売上高が131%増加したことについて、第2四半期に8社のiPhoneキャリアと新たに提携したことが大きな要因ではあるとは述べなかった。
「この1年間、われわれはいくつかの市場で、独占契約から非独占契約へと移行してきた。その全ての事例において、販売台数は増加し、市場シェアは拡大した」とCook氏は述べた。「しかし、だからといって、われわれはこの法則が全てのケースで当てはまるとは考えていない。これまでは上手くいっているが、われわれは国単位で極めて慎重に検討してから、弊社にとって何が最も得策なのかを決めている」(Cook氏)。換言すると、Verizonが米国でiPhoneキャリアになる可能性について、Cook氏はいかなるヒントも提示していないということだ。
ほかにも以下の数値データが発表された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」