すべてのスタジオが参加しているわけではない。Walt Disneyは、「KeyChest」と呼ばれるDECEに似たサービスを立ち上げている。これは、DECE互換になる予定だ。
Appleにさらなる圧力をかけているのは、同社の主要競合企業の1社、Googleだ。言うまでもなくGoogleには「YouTube」がある。Googleはまた、同社のストリーミングサービスを強化するため、クラウド技術を持つ新興企業数社に目を付けているようだ。
消息筋が2週間前に米CNETに語ったところでは、Googleは、ロサンゼルスの企業Catch Mediaと非公式に買収の話をしたという。Catch Mediaは、消費者がウェブ内でメディアを移動でき、同社が認可とライセンスを処理するような、一種の情報センターになることを目指している。
では、Googleの脅威に対するAppleの答えは何だろうか。報道によると、Appleはノースカロライナ州に新しいデータセンターを建設中で、それが同社のストリーミングサービスの中心となるという。Appleは2009年12月、苦境に陥っていた音楽サービスのLalaを買収した。Lalaにはクラウドコンピューティングの専門知識がある。GoogleもLalaを買収しようとしていたが、Appleの方が高値を付けた。
Appleにとって、スタジオ各社やテレビネットワークに対する影響力を高めつつ、Googleを引き離す助けとなるだろうことが1つある。それは、iPadが消費者に受け入れられることだ。
このウェブ対応コンピュータタブレットは、3月中に店舗の棚に並ぶ予定で、9.7インチのディスプレイスクリーンを備え、最大720pの解像度でビデオを再生できる。消費者がiPadで見るためにビデオを買い始めれば、ハリウッドが規格に関する態度を軟化させるかもしれない。しかしMcQuivey氏は、Appleは現時点では、独自仕様のフォーマットをつくることはできないと言う。
「AppleはiPadを突然閉ざされた環境にすることはできない。Appleは、同社の顧客の選択肢を限定することを拒む立場にはない。Appleは(このアプリケーションの)先駆けとなることで、消費者にとって正しいことをするほかなくなっている」(McQuivey氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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