セキュリティソフトの利用で、常に厳しく目を向けられる部分に「パフォーマンス」がある。葛原氏によれば、「マカフィーはこれまで、ソフトウェアの内部プログラムの最適化で(スキャン速度などを)高速化してきた」とする。
今回のメジャーアップデートではキャッシング技術を導入。1回目のスキャン後に更新および変更のないファイルは、2回目に再スキャンしないようにすることで、スキャン速度の高速化を図った。Network Testing Labsのテストによると、1回目のスキャンは2009年版で140分だったが、2010年版で85分まで短縮。2回目のスキャン時間は2009年版で135分だったが、2010年版では15分にまで短縮したという。
また、葛原氏によれば、従来のバージョンでは「PCを起動すると、マカフィー(のソフトウェア)も立ち上がる」という仕様だった。しかし、「お客様がパソコンを立ち上げるときは、すぐに使いたいとき」(葛原氏)でもあることから、PCを操作している間は定期スキャンや定期更新をアイドル状態になるまで延期。パフォーマンスへの影響を抑えるように改良した。
2回目意向はダイナミックに減る。1回目はファイルをチェックし、2回目はファイルが変更されていなければ、そのスキャンをスキップする。
また、今回のメジャーアップデートから「オンラインバックアップ」機能も提供される。対象となるエディションは「マカフィー インターネットセキュリティ」と「マカフィー トータルプロテクション」で、それぞれ1Gバイトと2Gバイトのディスクスペースが提供される。バックアップ作業はPCがアイドル状態の時に自動で行われる設定。
メジャーアップデートは2月12日より、まずは新規ユーザーを対象に展開。11日までに2010年版をインストールした既存ユーザーは、「来週中頃から展開が始まる」(葛原氏)予定だという。
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