SAPにとって2009年は売り上げと利益が減少する厳しい1年だった。しかし、第4四半期は重要な業績値が予測を上回り、2010年にソフトウェア部門の売り上げをより堅調に成長させる地ならしとなったと言える。
SAPが現地時間1月27日に発表した2009会計年度の決算によると、売り上げ(GAAPベース、以下同様)は106億7000万ユーロ(149億ドル)で、2008会計年度の115億6000万ユーロから8%の減少だった。純利益は前年度の186億ユーロから4%減少して178億ユーロだった。
第4四半期(10-12月)は、売り上げが31億8000万ユーロで、前年同期の34億8000万ユーロから9%減少した。四半期の純利益は前年同期の8億3000万ユーロから12%減少して7億2700万ユーロだった。
このように業績は低調だったものの、第4四半期の売り上げ全体、なかでもソフトウェアに関係したサービスによる売り上げは、同社とアナリストの予測の両方を上回った。また、通期の営業利益率も予測より高くなった。
SAPの最高財務責任者(CFO)Werner Brandt氏は声明で「2008年第3四半期に始まり、2009年も続いた非常に困難で不安定な市場環境を受けて、われわれは営業経費を削減する計画を迅速に実行し、営業利益率の維持に努めた」と述べ、「当初の予測を上回ったと報告できることをうれしく思う」としている。
また第4四半期の売り上げの改善により、2010年にはさらなる売り上げの増加が見込めることになった。SAPでは、2010年はソフトウェアとソフトウェア関連の売り上げが4〜8%増加すると予測している。同社では引き続き経費を厳しく管理しながら、同時に中核事業に注力し新製品を市場に投入するとの方針を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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