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映画「アバター」制作の舞台裏--リアルな視覚効果を生み出した2大スタジオの共同作業 - (page 3)

文:Daniel Terdiman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年01月06日 07時30分
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 このことは、ほかの多くの映画プロジェクトでは深刻な問題になったかもしれない。しかし「アバター」では、ILMもWetaも、Cameron氏によって与えられた極めて詳細なテンプレートに従って作業していた。それらのテンプレートが、各シーンにおける照明の大まかな具合に至るまで、映像をどう構築するかについての非常に具体的な指示となった、とKnoll氏は述べる。

 「テンプレートがとても具体的だったことには本当に助けられた。テンプレートは非常に詳細で、Jim(Cameron氏)は次のように強く要求していた。『わたしはこれに多くの時間を費やして、自分の求めているものが正確に反映されるようにした。従って、それに合わせるようにうまくやってほしい』」(Knoll氏)

 それでも、両スタジオが並行して作業を進めており、先に作業を終えたチームがそのシーン全体の様子を多かれ少なかれ決めることができたため、どちらが先に映像を完成させるかの競争のようなものは確かにあった、とKnoll氏は語る。同氏は「先に完成させた方が主導権を握る」と話した。

 「例えばホームツリーのシーンでは、多数のミサイルを発射する必要があった。ミサイルの軌跡がどのようになるかについて、決まっていたことは何も(なかった)。われわれは自分たちで独自にその映像を作成し、Jimはそれを気に入った。そのため、Wetaはそれに合わせなければならなかった」(Knoll氏)

 もちろん、Wetaが先に作業を終えて、ILMがWetaの作ったものに合わせなければならないこともあった。また、「双方が歩み寄る」ようなこともあったとKnoll氏は語る。同氏は、最終的に、2つの別々の視覚効果チームが共同で作業したことに観客が気づかないことを願っている、と付け加えた。

CGIのみの爆発

 ILMが「アバター」の制作に力を貸したことの、映画業界全体にとっての大きな成果の1つは、Knoll氏とそのチームが同プロジェクトに取り組む中で、クローズアップでの大規模な爆発シーンをCGIだけで表現する新しい方法を考え出したことかもしれない。

 ILMのJohn Knoll氏が願っているのは、Industrial Light & MagicとWeta Digitalのそれぞれが制作した映像の違いに観客が気づかないことだ。 ILMのJohn Knoll氏が願っているのは、Industrial Light & MagicとWeta Digitalのそれぞれが制作した映像の違いに観客が気づかないことだ。
提供:Industrial Light & Magic

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