NEC、服の色や種類から人物を検索--迷子や足取り調査に利用

 NECは11月4日、「茶色のジャケットに黒いズボン」など自然な言葉を入力することで、監視カメラによって蓄積された大量の映像の中から、特定の人物を高精度に発見できる人物検索技術を発表した。

 従来の服装をもとにする人物検索では、服の色として代表的な一色を指定するか、あるいは画像で指定する必要があった。今回発表された人物検索技術は、服の色や種類に関する単語を自動抽出し、これを画像の特徴データに変換して検索するという。

 変換の際に、服の重ね着による色の割合の変化や、正面とそれ以外による色の見え方の違い、上下半身の服の違いなどを考慮して特徴データを作成することで、より正確に検索ができるとのこと。

 人物の向きや上下それぞれの服の色や色の割合を検出して判定することで、従来の服全体の色だけによる判定よりも高精度な検索を実現する。

 さらに、顔の向きや光の当たり方が異なる場合でも高精度な顔の検出・照合ができるNECの顔認識技術を組み合わせることで、顔画像と服装情報の両方を用いた高精度な検索を可能としている。

 NECによると、目撃情報や顔写真による犯罪捜査、迷子になった子供の捜索、施設利用者の足取り調査など、幅広い用途に活用できるとしている。また、特定の場所でどのような色の服を着ている人が多いかなどの流行分析にも用いることが可能で、服飾業界などでのマーケティングへの応用も期待できるという。

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