Ballmer氏は、経済が良くなるように引き続き祈っており、「状況が悪化しているとは思わないが、それほど良くなっているとも思わない」と述べた。この話題については、現地時間10月5日、ロンドンで行った講演の中で詳しく話している。
Googleについて、同氏は、Microsoftのコアビジネスである「Windows」と「Office」にとっての「真の競争相手」であると認めたが、「OpenOffice.org」や「StarOffice」といった製品と比べると、「Google Apps」は必ずしも強力ではないと述べた。
「Google Appsには、先行しているほかの製品より優れたところがない。どのGoogleの製品でも、われわれがこれまで競争してきたほかの製品と比べて勝っていると思えたことはない。Googleには資金が潤沢にある。検索ビジネスでどんどんもうけているので、(競争する)余裕がある。たとえ競争に勝てなくても、資金は豊富にある」(Ballmer氏)
Appleは、広告で自社をMicrosoftよりもかっこいいものとして描いているかもしれないが、Ballmer氏によれば、Appleの広告は主として同社の既存のファンに訴えるもので、MicrosoftのWindowsキャンペーンは、市場のそれ以外の人々に向けたものだという。
「Appleは、市場で同社が占める3.5%に対して非常にうまくマーケティングをしている。われわれが残りの96.5%に対して非常にうまくやっていることをうれしく思う」(Ballmer氏)
Ballmer氏は、大衆に訴えるには別の方法が必要だと述べている。「Appleは基本的に、同社のマシンを欲する少数のニッチな人々に向けて宣伝をしている。その人々を奪うことはしない。Appleはその方法で非常にうまくビジネスをしている。したがって、われわれに必要なものは大多数の人々に対して適切なメッセージであって、それで結構だ。Appleの方法を評価する人は3%だろう」(Ballmer氏)
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